思うこと 第81話           2006年3月27日 記       

実に迷惑な“迷惑メール”、その後の経過と結末 

 第80話で迷惑メールが私のメールボックスに舞い込み始め、極めて迷惑していることを話した。ホームページに問題提起したおかげで、多くの方々から貴重な情報を得る事が出来たので、その後の経過報告をし、とりあえずの結末を報告したい。

 先ず分かった事が、迷惑メールに迷惑を被っているのが、私だけではなく、実に多くの人が迷惑しているという事実である。しかし、舞い込む迷惑メールの数は人によってまるでまちまちである。 私の教室の中で迷惑メールの数は、教授>助教授>講師>助手>その他の医師、の順番のようである。 英文原著論文数ともおおよそ比例することもわかってきた。 さらに、分析した結果、文部科学省や厚生労働省などの科学研究費をもらっている人ほど多い事実が浮かび上がった。 さらに決定的なストーリーが寄せられた。「納先生、実は、以前はたいした数の迷惑メールはきていなかったのですが、厚生労働省の全国規模の研究班の班員になって、UMINに私の名前とメールアドレスが掲載されて以来、ものすごい数の迷惑メールが殺到しはじめました。UMINは誰でも覗けるので、それが悪用されている可能性が大きいように思います。」と教えてくれたのである。これは、大いにありうるストーリーである。助手以上の立場の教官層に迷惑メールが多く来るのにはもう一つ理由が考えられ、それは、鹿児島大学職員録には特に要求のない限り名前の下にメールアドレスが記載してあるため、その書籍がシュレッダー処理されずに廃棄され、それが“悪の組織”の手に渡ってしまっている可能性である。いずれにしても、これは犯罪行為であるので、いずれ、国家的規模で警察により取り締まられることになろうが、それまでは、迷惑メールに悩まされ続けざるを得ないのであろうか。

 私が聴いた話では、多くの企業が、会社の情報セキュリティに物凄い人員と予算を使っており、結果的に迷惑メールも機械で分別削除され、そのような会社では、会社内では迷惑メールから完全に開放されているとのことである。

 鹿児島大学当局としても、ほっておけないことと思う。 私の場合、通常、毎朝、10〜30通程の迷惑メールをゴミ箱に移して削除しているが、これに要する時間はおそらく毎朝一分ぐらいと思う。たかが一分、されど一分で、これが毎朝の作業となると、私個人だけでも積算すると結構な時間の無駄である。これに、多くの職員の要する時間を積算すると、迷惑メール対策に、億の予算を使っても経済効率的には得策といえよう。

以上、現時点までの経過報告と結末の報告をさせてもらいました。