思うこと 第296話   2014年6月17日(火) 記

直腸癌(早期)と診断されて


 職場健診の結果、他は全て正常値であったが、便潜血反応が2日連続採取したうちの片方が(−)、もう片方が(+)であったため、先週水曜日(6月11日)に大腸カメラ検査を受けた。
その結果、大腸に直径約1.5cmのポリープが4個見つかった。
A

B

C

D

A〜Cの3個のポリープは直腸よりも上部にあった大腸ポリープで、Dは直腸にあった大腸ポリープである。
主治医から4個とも全て内視鏡下で切除し、縫合したとの説明を受けた。
切除したポリープは病理検査を依頼したとのこと。
私は、カメラで撮影された写真を見ながら、今村病院分院の消化器内科のレベルの高さに感銘を受けたのであった。
私自身若いころに一時期消化器内科を専門にしていた期間があったので、Dの結腸のポリープの顔つき(表面の形状)が癌の特徴を備えていると思った。 問題は、癌であった場合に、この癌組織がポリープの表面の粘膜だけにとどまっているか、切除断端に到達していて転移の可能性があるか、という2つのどちらかであり、私はその可能性は半々であると思った。
私は、自分でも不思議なほど冷静であった。癌であった場合、運命に従えばいい、と思った。私は日本尊厳死協会の鹿児島の会長も務めており、常日頃から死ぬなら癌で死にたい、その方が死ぬまでの期間を有意義に過ごせるからという信条を持っていたこともあって、淡々と病理の結果を待った。
昨日、主治医から病理検査の結果の説明を受けた。結果はA〜Cは癌ではなく、Dは癌であったが粘膜表面に限局した早期癌で、今回の切除で完全に切除されているので、安心していい、という事であった。
淡々と結果を待ったと言ったが、主治医の説明を聞いて、正直とても嬉しかった。
心配してくれていた家内も、娘たちも、大喜びしてくれた。
縫合した傷口が完全に癒合するまでの術後1週間はアルコールは控えるようにという事であったので、家族での乾杯は明後日の木曜日以降にすることにした。
癌を体験したことは、私にとってこの上ない貴重な経験となった。