思うこと 第289話 2012年8月26日 記
今年の『夏の花火大会』での感動の出会い
昨日の『夏の花火大会』で2つの驚くべき感動の出会いを体験した。
花火を日本画で描きたくて、時間を工面して、朝から、城山山頂展望台に出かけた。
山頂から花火を見るには、直前では無理と考え、朝から場所取りに出かけた次第であった。
幸い、撮影に絶好の右端寄りの場所には、数名が場所取りを終了していたのみであったので、私はその方々の横に場所取りのために用意していたビニールシートを広げ、三脚を立てた。 その時、私の右となりで私の来る前に場所取りを完了していた若者曰く、『納先生! 私は鹿児島大学医学部5年生のOです!』。 なんと、先日、私のいる病院に見学に来て会っていたO君で、同君の生きざまに感銘を受けたのでよく覚えていた学生だった。 そういえば、その時、趣味の一つに写真撮影を上げていたことを思い出した。 O君曰く、『私が先生の分まで場所取りしていますので、先生は夕方、花火が始まる頃に来てください。』 私はO君の好意に甘えて、夕方まで山積していた緊急の仕事上の案件をかたずけ、夕刻に城山山頂展望台に行った。 やはり、山頂は、花火を見たい人や写真撮影したい人でぎっしりと詰まっていた。 私はO君が確保してくれていた最高の場所から花火打ち上げ場所を観察した。
桜島の上半分は夕日に赤く映えていた。 花火を打ち上げる船は堤防のすぐ内側に、左右対称に浮かんでいた。
私は、花火の写真を撮るのは初めてだったので、ピントの合わせ方をはじめ、撮影方法をO君に教わった。しかし、私のカメラとO君のカメラは機種が異なり、O君の教えてくれたことを実行できず、まごついていたところ、私の左隣の男性が、『私のカメラと機種が全く同じですので、よかったら、教えましょう』と言って、事細かに教えてくださった。私は、花火のピントはまだ周囲が明るいうちに『花火打ち上げの船』に合わせるということを学び、感動し、そこで合わせたピントで最後までカメラとピントを固定して撮り続けた。
なるほど、『花火打ち上げの船』にピントを合わせておけば、打ち上げの軌道にも花火にもしっかりピントが合っていた。
しかも、低い位置の『仕掛け花火』(左側)にも、しっかりとピントが合ってくれた。
当初は、上記の2つの写真のようにシャッタースピードを10秒で撮っていたが、これだと、花火としては美しく、流れまでわかるけど、私の場合、日本画に描くには、花火の重なりを避けて撮り、後で自分の好みに合わせていろいろ重ねて描きたいので、シャッタースピードを5分の1の2秒にして、その分感度を上げて、最後まで条件を変えずに、ただただ撮りまくったのであった。
ものすごい数の花火を撮影したが、なかでも気に入った写真2つをお示しします。
撮影の合間に、左側の男性に、教えてくださったことに感謝のご挨拶かたがた自己紹介したところ、なんと、その方は、熊本の医療界で活躍しておられるS先生で、カメラ撮影は御趣味とのこと。私は、とても感動して、これを機会に今後いろいろお付き合いさせていただきたいとお願いしたのであった。
その後、O君からも、S先生からも、その夜に撮影した花火の写真をメールで見せていただいたのであったが、さすが、ただただ感動するしかないすごい写真で、趣味の世界を超えていた。 何と、S先生は写真の世界で数々の受賞歴がお有りで、表紙絵に採用された写真雑誌を、発売され次第送って下さるとのことで、楽しみである。 O君も写真の世界では有名で、活躍しているみたいで、近く、会っていろいろ教えてもらう予定である。
花火が結んでくれたすごいご縁で、世の中、こんなことが起こるとは、素晴らしいの一言で、運命の神にただただ感謝である。