思うこと 第264話 2007年10月6日 記
上海「スペシャルオリンピクス」に招待されて−その7−
−『陽光リハビリテーションセンター』を視察して−
上海郊外松江地区に最近完成した『陽光リハビリテーションセンター』を視察した。上海障害者連合が約5億元もの巨費を投じて建設したリハビリテーションセンターで、今年7月に出来上がったばかりである。
この建設に際しても、財団法人慈愛会はノウハウを提供し、鹿児島の慈愛会の施設に上海障害者連合の関係者達が視察に訪れている。そのような背景もあり、今村英仁理事長はこのセンターのヘッドである車志強主任医師から熱烈歓迎を受けた。
私は会ったのは初めてだったが、また一人中国の友人が出来たことが嬉しかった。
車志強主任医師はこのセンターの模型で概要を説明してくださったが、
このセンターの敷地は26.4万平方メートルで、リハビリ棟、療養棟、教育棟からなり、リハビリ用のプールもあるとのこと。この模型を横から撮影した写真を次に示す。
このセンターの後ろ半分は、今回のスペシャルオリンピックスのために造成されたサッカー場になっており、全部で13面の競技場からなっていた。スペシャルオリンピックスのサッカー競技は1チーム7人編成または5人編成がどちらかを選択でき、7人チームの競技場が8面、5人チームの競技場が5面出来ていた。サッカー競技には111チームが参加し、日本選手団は5人編成の方を選択、ベスト8入りを狙っていると新聞で報道されていたが、私達が見学した日は日本チームは競技していなかった。全員受賞のゲームであるから、チームどうし和やかな雰囲気で、まさに、『参加することに意義がある』というオリンピック精神そのものが生きていると感じた。
スペシャルオリンピクス終了後は、この競技場の場所に、リハビリテーションセンターの第2期建設工事が始まるとのことで、躍進する中国エネルギーはこのような公共の医療福祉の分野にも広がりつつあることを実感したのであった。