思うこと 第259話   2007年10月3日 記

上海「スペシャルオリンピクス」に招待されて−その2−

 今回の旅行は上海障害者連合会の招待であったため、スケジュールは連日時間刻みで立ててくれてあり、忙しかったが、極めて実り多い旅行となった。昨日(10月2日)も日中のスケジュールの後に、今回最大のイベントの「スペシャルオリンピクス開会式」があったので、「その2」と「その3」の二つに分けて記す。

 昨日、まずバスで案内されたのが黄浦区の豫園(YU YUAN)。

この門を入ると、上海の浅草の名のとおり、狭い商店街が人々で埋まっていた。

その奥は静かな庭園を持つ古い建物群からなっていた。

これらは1559年に建てられ、1577年に約70ヘクタールに拡張された江南の有名な庭園の一つである。豫悦老親(親戚たちと愉快に楽しく)≠ニの意味で豫園となずけられた。アヘン戦争時、一部分が破壊され、以後、商店街や学校等として使用された。1956年から修復作業が始まり、30ヘクタールの庭園として上海観光の目玉になっている。
 この後、上海障害者連合会の本部に行く途中、黄浦江の大河に架かっている南浦大橋を渡る際、私はバスの左側の窓に陣取り、シャッターチャンスを狙い、そして成功したのが次の写真である。

この摩天楼のような高層ビルが林立している黄浦江の向こう岸の地区こそは、東京で言うなれば新宿西区のように、対岸の荒地が計画的に開発され、今や世界的金融機関が集積し、発展が著しい海浦東新区である。この中で一番高いビルが海浦東新区・陸家嘴金融貿易区に誕生する「上海ヒルズ」で、森ビルグループの都市づくりのノウハウを注ぎ込んでつくられる超高層複合ビルで、地上101階、高さ492m。最新鋭のスペックを誇るオフィスを中心に、世界一の高さとなる展望台、最高級クラスのホテル、世界中から人々が集う商業施設やカンファレンス施設などを擁し、上海におけるビジネス、文化、エンターテインメントの一大拠点となることを目指した建物。08年春の完成を目指し建設中で、昨日撮影した下写真に示すようにまだ未完成である。

 この後、バスは上海障害者連合会本部に到着した。

 ここは、デイケアセンターも併設されていて、かなり活発に障害者福祉事業に取り組んでいる。
理事長の徐風建氏ご自身が身体障害者で(下写真向かって右)、それだけに障害者福祉事業にかける意気込みを感じさせてもらった。

手に持っておられるのが今大会のマスコット人形で、私達へのプレゼントとして用意されたとのこと。

この人形は今回の大事な思い出になるであろう
さて、ここからの帰路、延々と続くマンション群をみながら、

先回紹介した夜の公園で抱擁しながら住む部屋の順番待ちをしていた20年前の住宅事情との激変ぶりに思いをいたすことであった。