思うこと 第248話             2007年9月2日        

クラブ活動は人を育てる


 私は、鹿児島大学に在職中幾つかのクラブ活動の顧問教官を務めていたので、クラブ活動が若者を育てるのに大きな役割を果たしていることを実感してきた。例えば、医学部のバスケットボール部の場合、どの部員も卒業後、それぞれの分野で実にたくましく成長し、皆、例外なく活躍している。能力のあるものだけがバスケットボール部に入部したと考えるよりも、バスケットボール部のなかで練習し共同生活をする中で、鍛えられ、育っていったと考えるほうが自然である。それと、もう一つ、これはどのクラブでも共通していることであるが、クラブの部長などの幹事を務めた人や、クラブでいい成績を残した人も、皆、例外なく、卒業後、大きく伸びて活躍している。 このことを、改めて再認識させられた事例を経験したので、紹介しよう。
発端は先日の南日本新聞夕刊の下の記事である。

写真は小さすぎて顔の判別は難しかったが、本文に『会長の宇都宮與(あたえ)さん(55)は−−』を見て、財団法人慈愛会今村病院分院の院長にちがいないとおもい、院長と語ったのが発端である。院長から、これまでの医学部卓球部の試合成績の記録を見せてもらい、その中で活躍している人々の顔を思い浮かべる内に、活躍した方々が、現在各方面で、それぞれの立場で大きく活躍していることから、先ほどの、『クラブの部長などの幹事を務めた人や、クラブでいい成績を残した人も、皆、例外なく、卒業後、大きく伸びて活躍している。』ことを、再認識したのであった。その成績表の中から、卓球部の医学部が日本に冠たる一時代を築いたころの成績を紹介して、本章の締めとする。