思うこと 第225話           2007年6月25日 

34年ぶりの徳之島訪問

 昨日、今日と34年ぶりに訪問した徳之島は感激の連続であった。

34年前は難病検診で患者さんのお宅を1軒1軒訪ねて、島中を一人で回ったのであった。あの時は、船で来たが、今は大型ジェットが発着できる空港が出来ていた。でも、島の周囲は今もさんご礁で囲まれて、輝いていた。
今回の目的は、財団法人慈愛会徳之島病院を訪問することで、

病院は、建物は古いが、中の患者様方はとても快適な環境で入院生活を楽しんでおられ、ここでも慈愛会のいい伝統が守られていた。
病室からはさんご礁の美しい景色が庭のように広がっているのが眺められた。

私は、この病院の至る所に末満純一院長の暖かな心配りを感じた(下写真が院長室の末満先生)。

デイケア棟から三味線(さんしん)の音が流れてくるのでのぞいてみると、

患者さんが手作りの三味線を弾いておられた。

重箱で作ったもので、いい音色に驚いた。

上の写真は、全職員に集まっていただいて講演した時のもので、今村英仁理事長と末満純一院長の挨拶に引き続き、『患者様の目から見て、日本一の病院にしよう!』と呼びかけたが、皆さんの職場でのいい雰囲気を見て、この病院では、この目標が必ず達成できると思ったのであった。
今日、飛行場への道すがら、犬田布岬に立ち寄った。

この岬からの眺望もよかったが、

この岬から、海岸に降りると、

そこには記念碑が建っており、

これは、戦艦大和戦没者慰霊塔で、この岬の沖合いで撃沈されたので、ここに慰霊塔が建立されたものである(下説明文)。

この慰霊塔の直下のさんご礁には、

今も藻にくるまって沈んでいるであろう兵士の霊を模した銅像が立てられていた。
多くの兵士の尊い命を奪った戦争の悲劇を繰り返してはならないとの思いをさらに強くすることであった。
 34年ぶりの徳之島訪問は心躍る2日間であった。今後、仕事の上で、しばしばこの島を訪れる機会があることは、本当に幸せなことであると思う。