思うこと 第222話           2007年6月13日 記

慈愛会・研修医・指導医研修会に思うこと
−その2−野村秀洋今村病院長とVHJ

 先週末に行われた慈愛会グループの平成19年度臨床研修指導医・研修医第1回合同勉強会のプログラムを示す。

この研修会に出席して、私自身、『じあいプログラム』の充実ぶりとレベルの高さに感銘を受けたが、これは、このプログラム全体を企画・実践している野村秀洋・今村病院長(下写真)に負うところが大きい。

野村先生は、 Voluntary Hospital of Japan (VHJ機構) にも加入して活動しているが、このVHJ機構は亀田総合病院、麻生飯塚病院、手稲渓仁会病院、あるいは今回の特別講演をしてくださった松村先生が院長を務める洛和会音羽病院など名だたる病院が中心となって“医療の質の向上等を図るため、自主的な研究活動を全国的に展開するとともに、データベースの構築・情報の提供、啓発活動等を通じて、保健・福祉の向上に寄与することを目的とする特定非営利活動法人(NPO法人)”である。今村英仁理事長率いる今村病院はこの機構に早くから参画し、野村病院長もその機構のなかで活躍し、その縁もあって松村先生とも親しく、今回の松村先生招聘が実現したものである。
『じあいプログラム』がここまで発展充実してきた背景は、野村病院長の指導力に加え、財団法人慈愛会傘下の病院の指導医のレベルの高さと熱意によるところも大きい。さらに、もう一つ付け加えるならば、今村病院分院の救急総合内科の存在があげられよう。

この写真は、この日の研修会での“自由討論”風景の一こまであるが、写真向かって左端の加塩信行救急総合内科主任部長と、演題にたって進行役を務めている西垂水和隆救急総合内科部長の2人が率いる救急総合内科は『じあいプログラム』にとって極めて大きな存在となっている。松室先生も今回の症例検討の内容ならびに検討の進め方にとても感銘を受けたとのことであった(下写真)。

研修医の小野陽平君と有馬 都君の症例報告も研修医一年生とは思えない、しっかりした内容で、これまた、松村先生から評価していただけた。
第223話以降の話では、上述の加塩信行主任部長、西垂水和隆部長に関する追加と、『大リーガー医』の話と、ウイリアム ウィルスの話等も追加したい。