思うこと 第155話 2006年10月27日 記
パプア・ニューギニア、ソロモン巡回診療報告ーその8ー
戦場跡を訪ねてーその2ー
今日はパプア・ニューギニアに出発までの午前中、島の西側の戦場跡を訪ねた。
この地域には日本軍の戦車、大砲が数多く残されていた。
日中はマラリアを持つ蚊は出ないので大丈夫とのことではあったが、このあたりは蚊が多いので、手には蚊よけのクリームを塗った上に、帝人とアース製薬の共同制作による蚊を寄せ付けない上下の服をまとっての散策となった。
大砲を牽引するキャタピラー車も放置されていた。
海岸には沈没した鬼怒川丸の残骸もあった。
この西側の地域で、多くの餓死寸前の動けない多くの兵士が置き去りにされ、やっと動けるものだけが退却の船に乗れた地獄の悲劇に胸張り裂ける思いで、空港に向かったのであった。