思うこと 第153話 2006年10月25日 記
パプア・ニューギニア、ソロモン巡回診療報告ーその6ー
佐藤 行雄氏との感動の出会い
今夜は在ソロモン日本人会による我々3人の歓迎会が我々が泊まっているキタノ・メンダナ・ホテル近くの中華料理店で開催された。
在ソロモン日本国大使館の藤原 浩昭一等書記官も臨席してくださり(写真前列左端)、会は大いに盛り上がった。 この会で、私には感動の出会いがあった。その方は佐藤 行雄氏である(下写真)。
佐藤氏は昭和13年7月7日生まれであるから、私より4歳年上の68歳。若い頃、日本の商社マンとしてソロモン国に派遣された縁でこの国が好きになり、その後この国に住み、ソロモン国籍を有しておられる日系一世。昨年までこの国の国会議員を務められ、今でもソロモン国政府に大きな影響力をもっておられる政界の重鎮。 『二世で国会議員になった人はいるが、一世で国会議員になりその国の国政を動かす活躍をしたのは山田長政以来はじめて』と読売新聞をはじめ日本のマスコミでも報道された。 私の目の前にある緑色のビンは“SolBrew”というソロモンで最も国民から愛されているビールで、佐藤氏が製造販売しておられるものである。このビールはブリスベンからこの島に向かう機上ではじめて飲み、そのおいしさにほれ込み、以来、このビールの愛好者となっていたのであったが、それを作っておられるのが佐藤氏と知りびっくりしたのであった。この他、スーパーマーケット経営をはじめこの国の財界でも活躍しておられる。日本とソロモン国の関係に尽力されただけでなく、日本からの遺骨収集団などの皆さんも佐藤さんにいつも助けていただいているようである。私も、ガダルカナル島の日本兵のことに関し、この“SolBrewビール”を飲みながら貴重な多くのことを教えていただいた。この詳細は、いずれ機会を見てこの一連の報告記でとりあげたい。今日は、本当に、有意義な一日であった。