思うこと 第134話           2006年9月4日早朝 記

オシム・ジャパンー中東遠征小話ーその3

 今朝の日本、サウジアラビア戦は午前2時半キックオフ。 多くの日本人にとっては深夜で寝ている時間。 しかし、夜9時就寝、あさ3時起床を日課としている私にとっては、1時間早く起きれば良いだけなので、見るのには何の問題もなかったが、そのぶん早朝の日課の日本画に割く時間が少なくなってしまった。 さて、この試合、残念ながら日本は0−1で敗れた。 スタートメンバーは先のイエメン戦と全く同じ。 日本は立ち上がりからパスミスが目立ち、前半を0−0で折り返したが、後半28分に相手シュートのこぼれ球をアルドサリにフリーで打たれ失点した。 日本は、 田中達也→ 佐藤寿人(後半21分)、巻誠一郎→ 我那覇和樹(後半29分)、鈴木啓太→羽生直剛(後半36分)と選手交代で状況打開を図ったが、同点に追いつくことができず、オシム監督就任後、初の黒星となった。
 オシム監督は、これまでの過去の2回の勝利の時には、試合後のインタビューでは選手のいたらないところを指摘し、決して選手を褒める事をしなかったが、今回の敗戦後のインタビューでは選手への暖かい言葉があった。曰く、『選手たちは非常に困難なコンディションのなかで頑張ったし、それぞれの選手が持っているクオリティを発揮してくれたと思う。ただし、それが美しいハーモニーになるには至らない段階で試合をしなければならなかった。特に最初の15分は日本の若さが出てしまった。相手からのプレッシャーがかかっているわけではないのに、パスを相手にプレゼントしてしまうことが続いた。試合の中盤以降は頑張ったが、巻、我那覇、田中(達)、佐藤というFW陣が十分に仕事ができなかった。FWが悪いわけではないが、それが結果につながらなかった。、サポーターの皆さん、マスコミの皆さんには長い目、温かい目で見守って欲しい。今回の日本代表は編成されて間もないチームだし、大半の選手はまだ若くW杯にも出ていない。対戦相手のサウジアラビアはW杯に出場した国であり、過半数はW杯に出場した、もしくはベンチにいた選手だ。そういうチームを相手にして、我々がブラジルのように主導権を握るのは最初から無理な話だった。確かに問題は多くあったが、日本代表の今後に期待してもらいたい。』
 負けたときほど指揮官の言葉は選手のメンタルに大事である。オシム監督の言を聞いて、指揮官かくあるべし、と思った。