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これは、数週間前にScienceに猪鹿倉が報告したものですが、微小管構造を利用したシナプスにより、HTLV-Iの感染が起こることを明らかにしたもので私達はこのシナプスをvirological synapse(ウイルスシナプス)と命名いたしました。下の模式図で説明しますと、感染細胞が非感染細胞と接触し、この赤いウイルスが微小管構造を利用し、接触面に集結しそこにウイルスシナプスが出来、その中央の穴からウイルスが接触した細胞に移動し感染が広がることを明らかにしたわけであります。上の写真の図は、赤の色素がHTLV-I ウイルスを示しますがこれがシナプスを通じ、非感染細胞に移動した状態をとらえた写真で、これがこの接合面を横から見たところで、そして、これがそれを90度回転して正面から見た写真で緑色のタリンのリングの中央で赤いウイルス蛋白が通過している瞬間がとらえられています。