個人的出来事 第95話 2007年8月24日 記
『荒城の月』ゆかりの岡城跡訪問記
先日、縁あって豊後竹田の大久保病院を訪ねた。
折角の機会なので、お願いして職員の方々に講演させていただいた。
この講演の中で、私のホームページの紹介もさせていただいた。その後、講演を聴いていただいた方々から、暖かいメールをいただき、私が伝えたいと思ったメッセージが、ストレートに伝わっているのを知って、講演させていただきよかったと思うことであった。職員にこの様な“心”のある病院は、今後発展すると思ったのであった。
私にとって、豊後竹田は初めての訪問だったので、講演の後、『荒城の月』ゆかりの岡城跡を見学させてもらった。
このお城の頂上近くに滝廉太郎の銅像があり、感慨を新たにした。
ここから下を覗くと、断崖絶壁になっており、
難攻不落の名城として名高い理由がわかる気がした。
この地図で、等高線が詰まっていることからも、いかに切り立った城壁からなっているのかがわかる。
頂上付近に空井戸(非常時の連絡道でロープで昇降)の口があり、ここから垂直に川の水面のレベルまで穴が続いていて、その高さが73メートルとのことなので、このお城の高さはそれ以上ある計算になる。
説明板で初めて知って驚いたことが、1586年から翌年の豊薩戦では、島津の3万7000の軍勢に対しわずか1000人の兵で城を守りぬいたとの事。そのことが、なるほどとうなずける、本当に難攻不落を実感できたのであった。
城を下りて、城下町の残る街並みにある、銘菓で有名な但馬屋老舗の『茶房だんだん』でお茶をいただき、その雰囲気を堪能させていただいた。
大久保病院は久住にあり、泊まったホテル(レゾネイトクラブくじゅう;下写真の手前の建物)からの朝の九重連山は最高の姿を見せてくれた。
旅人に、また訪れたいと思わせずにはおかない、とてもすてきな豊後竹田の町であった。