個人的出来事 第39話 2006年3月18日 記
偕楽園の梅に感動
昨夜遅くまでつきあってくれた會田先生は、今朝は7時過ぎに迎えに来てくれて、私の帰途、水戸の偕楽園に案内してくれた。
梅の公園として世に名高い偕楽園は、今が梅見の最高の時期で、しかも、雲ひとつない晴天に恵まれた。背景の白い梅は全て白加賀(梅の種類;以後、梅の種類は緑色で書く)であり、ここ偕楽園の梅の半分以上を占めている。1842年に徳川斉昭公がこの公園を作った時から、恐らくこの木が一番たくさん植えられていたと推定したのは、下の写真の様に古い幹の木は殆どがこの白加賀であった。
白加賀も比較的若い木は、吉野桜の様に明るく咲き誇っていた(下の写真)。
この偕楽園は、日本一の梅の名園と呼ばれるだけあって、100種類、3000本の梅の木が植えてあった。私は、持って行った
CANON IOS KISS で、3時間かけて梅の撮影をしたが、とても100種類全てを見つけきれず、撮影できたのは50種類余りだった。私は、梅にこれほど多くの種類があると知って感動した。今後、日本画を描くにあったって、梅は格好の描く対象となるので、全ての種類で、花びらの接写にも力を入れた。そのうち、特に私の心を捉えた16種類の花を紹介しよう。
まず、白加賀の花びらは、一重の5枚の花びらからなっていた。
白加賀と花がそっくりなのが、臥竜梅である。
臥竜梅はその名のごとく、どの木も、竜が臥せた様な、絵心をそそる枝振りであった。
芳流閣も一重の5枚の花びらであった(下の写真)。
小梅はやや小ぶりだが、花の形は白加賀に似ていた(下写真)。
月影は、淡い黄色であったが、やはり一重の5枚の花びらからなっていた。
次に、一重の5枚の“赤い色の花びら”からなる梅の花で、私が感動した4つの梅を紹介しよう。
その1−紅冬至
その2−紅千鳥
その3−道知辺
その4−関の守
さて、一重の梅はここまでにして、次に、一見一重だが、よく見るとその内側に花びららしきものがあるという不思議な梅の花を、3っつ紹介しよう。
その1−内裏
なんという美しさ、そして神々しさ!
その2−淋子梅
その3−佐橋紅
さて次に、八重の花弁の梅、3つを紹介して、締めにしたい。
まず、座論
次に、緋の司
そして、最後に、簾(のれん)の内しだれ
この簾(のれん)の内しだれは、その名のごとく、見事なしだれ梅であった。
すばらしい、梅観賞の3時間であった。何時の日か、今日の経験が、私の日本画に生かされることを祈りつつ。