個人的出来事 第36話        2006年2月24日 記

アラスカ旅行 ー追記 その2− 

華氏と摂氏の換算法


我々日本人にとって、温度は摂氏で使っていて、華氏は日常使う事はない。だから、0度と言えば摂氏0度(0℃)が頭に浮かぶ。しかし、アラスカでの温度表示は全て華氏で行われていた。従って、アラスカで0度と言えば華氏0度であるから、摂氏に換算すると32度(32℃)である。今回の旅行では、まず、華氏の温度をいちいち頭で摂氏に換算するのに、とまどった。ただ、日本人が大勢宿泊するチェナ温泉のオーロラ観察小屋の入り口横の壁に架かっていた温度計は左側が華氏の目盛で右側が摂氏の目盛になっていて、我々日本人にはとってもありがたく、嬉しくなって写真に納めた(左写真が弱拡大、右がその強拡大写真)。
 実は私達夫婦も25年ほど前に、ミネソタ州ロチェスター市で2年8ヶ月間生活し(私のメイヨークリニック留学時代)、極寒の冬を3回過ごした経験があり、あの時も、華氏の温度をいちいち頭で摂氏に換算するのにとまどったのであった。私は華氏から摂氏への換算法をすっかり忘れ去ってしまっていたが、記憶力では明らかに私より優れている家内は憶えていて、「おおよその換算法として、華氏から30引いて2で割るとほぼ摂氏の温度になるので、よく使っていたわよ。」とのこと。私達を案内してくれたアラスカ在住の日本人女性は、「私は華氏から35引いて2で割って換算してます。」とのこと。どちらもおおよその換算法とことわっていたが、日常生活にはこの程度のアバウトな換算法で充分とのことであった。

 日本に帰って、早速、正確な換算法を調べてみた。ついでに、摂氏と華氏の語源も調べたので、以下に紹介する。

セ氏(摂氏)
 Celsius(セレシウス)…(1701−1744)
 スウェーデン、ウプサラ大学教授、天文学者。
 摂氏温度目盛は1気圧下の水の凝固点を0度に沸点を100度とし、その間を100等分する温度目盛。
カ氏(華氏)
 Fahrenheit(ファーレンハイト)…(1686−1736)
 ドイツ、物理学者。ちなみに中国で「華倫海」と漢字にあてたことから華氏と呼んでいる。
 華氏温度目盛は1気圧下の水の凝固点を32度に沸点を212度とし、その間を180等分する温度目盛。


摂氏と華氏の相互の変換は
 C=5/9(F-32)
 F=9/5(C+32)


実際には、
華氏温度から32を引いて、2で割り、それを1割増しする」と、華氏から摂氏に簡単かつ正確に換算できる。

また一つ賢くなったのであった。

ああ