個人的出来事 第26話        2006年2月14日 記ああ

オーロラを求めてーその4−

アラスカ3日目


2月13日の朝、窓から眺めると、そこには感動的雪化粧の景色が広がっていた。昨夜の雪は、すばらしい風景をプレゼントしてくれたのだ。


これをスッケチしたい。
私は、水彩用具一式を机に並べ、描き始めた。


そして、小一時間で出来上がったのが下の絵である。


描き終わった頃に、曇り空が明るくなり、日も差し始めた。
家内に誘われ、アイスムージアムの氷のカウンターで氷のグラスでカクテルを楽しんだ。


その後、露天温泉でチェナ名物の岩風呂をカメラに収めた後、


今夜は晴れるぞ!、との期待を胸に、山腹の観察小屋に登り、初日のオーロラの場所の昼の写真を撮った。


夜、10時、重装備で再び同じ場所にカメラを設置した。
星空の輝く晴天で、北極星(中央上部)の斜め下左にWを横にしたようなカシオペア座がくっきり見え、


北極星の斜め右上には北斗七星があざやかに見えていて、オーロラ出現の期待は膨らんだ。


しかしながら、神様は、私達2人に、“世の中そんなに甘くないよ”ということを教えるために、
オーロラのゴールデンタイムがはじまる直前の午後12時から厚い雲で天空を覆い、
再び雲を晴らしてくれる事をしてくれず、
私達は神の教訓を骨身にしみこませながら山を降りた。
ああ