夜から朝に移行する時点。
そこでは、星々による支配が終焉を迎える。
朧気な月の像が西空に残りはするが、空の支配は太陽のみに委ねられる。


白い静寂の中で起こるそんな天の支配の移り様は、オウブということばが持つ殆どの意味を
所有するように思う。


黎明と同時に白を意味するフランス語。


あるいは、ひとつの音源に発する音響によりひとつの演奏を構成するという鉄則。
その全てが自然な形で交錯するポイント。


オウブはそこに佇んで居る。


世界を見渡しても比類のない演奏法則を有する演奏ユニット。
それは、静寂さえをも積極的な音響エネルギーとして放射する。