いびき外来(睡眠時無呼吸症候群、SAS)について

日頃、他の人と比べて昼間の「眠気」が強いと感じたり、「いびき」や「無呼吸」を指摘されたことはありませんか?

「いびき」は熟睡のサインのようによく言われますが本当でしょうか?決して、そうではありません。「いびき」は狭い気道を空気が通ることによって、おこるのです。空気の流れが悪いと言うことが、体に色々と悪影響を及ぼします。重症なかたは、睡眠中に呼吸が止まってしまっていることがあります。

このような病気を睡眠時無呼吸症候群といいます。

睡眠時無呼吸症候群の日本の潜在患者は約120万人(人口の1%)といわれており、寝屋川市の人口が 25万人ですから2,500人の潜在患者さんがいると思われます。

1.睡眠時無呼吸症候群とは?

気道の閉塞(いびきをかく)などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。日中眠気の強い人は、「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。

2.症状は?

症状は、睡眠中に無意識のうちに呼吸が一時的に停止することにより、酸素不足状態が続き、その為十分な睡眠がとれず、日中にものすごく眠くなり日常生活に支障をきたします。

日中の眠気から仕事の能率が上がらない、勤労意欲の減退を認めることがあります。

日中の眠気から居眠り運転をして交通事故を起こす方もいます。睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは交通事故を起こしやすいとの報告もあります。(交通事故率は無呼吸でない人の7倍)

酸素欠乏を繰り返すと心臓に負担がかかり、心筋こうそくや脳こうそくが起きやすくなります。

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