back HOME   drink XI[sai] math
1998年発売/SHIFT社
1 ゲーム概要

XI[sai]は、アクイ(AQUI)を動かして、玉乗りのようにダイスを転がし、
目の数だけタテヨコにそろえて消していく、非常にハマリ度の高いパズルゲームです。
1998年に発売され、ミリオンヒットを記録し、現在に至るまで愛用されているゲームです。
1年後の1999年にはXI JUMBOが、2002年にはXIゴが発売されました。

パズルといえば、テトリスやぷよぷよを始めとする落ちものが主流でしたが、
XI[sai]はサイコロという身近な素材を使って、直感的に理解できるルールで構成し、
世界観、センス、デザインなど、実に完成度の高い傑作となっています。
XI[sai]は、物理法則を基本に考えられているパズルなので、いつでも頭の中で
ダイスが転がせます。またそこに、中毒性が含まれているように思えます。

2 ルールなど

概要でも書いたとおり、プレイヤーはアクイ(AQUI)を動かして、玉乗りのようにダイスを転がし、
目の数だけタテヨコにそろえて消していくシンプルなルールです。
ダイスを消すことをバニッシュといいます。
特殊なアイテムや変則ルールはありません。
例外はあります。1の目の消し方です。1の目は、単独では消すことができません。
どうやって消すかというと、他の消えているダイス(3など)の横に、1の目を持ってくるのです。
すると、足元以外の1の目が全て消えます。これをハッピーワンといいます。

ダイスを消すと、だんだん沈んでいきます。沈んでいるダイスは動かせません。
この「沈む」というアクションが、他のゲームにはない部分だと思われます。
沈んでしまうとアクイはダイスに乗れず、転がすことができません。(押すことはできます)
地面に落ちてしまったら、新しく生えてくるダイスに乗って復帰します。
沈みきる前に、隣にある沈んでいないダイスに乗ればそのまま次の動作に移れます。
XI[sai]は、地面に落ちないことが大切です。

2.1 チェイン

XI[sai]を最も面白くしたルールは、このチェインです。
ぷよぷよで言う連鎖です。しかし、ぷよぷよの連鎖とはかなり異なるものです。
ルールのところで書いたとおり、ダイスは目の数だけつなげると沈んでいきます。
沈んでいるダイスの横に、同じ目のダイスを持ってくると、そのダイスもつながって消えてくれます。
これがチェインです。そうしてどんどんダイスをつなげていって、高得点を稼ぐのです。
チェインは999チェインまで伸ばすことができます。
そのあとはいくらつなげても999チェインのままです。

ここで気を付ければいけないことがあります。
それは、チェインするときもダイスの目だけ揃っている必要があるということです。
例えば、4の目が沈んでいる横に、4の目のダイスを持ってきたとします。
ここでチェインとなるには、沈んでいるダイス、沈んでいないダイスあわせて、
4つ以上タテヨコに揃っていることが必要なのです。3つでは消えません。
私も初めはこのことに気付かず、不思議に思っていました。

どうやらこのチェインは、バグから生まれたルールだそうです。
失敗は成功の母ということでしょうか。

2.2 得点計算

XI[sai]は、得点の計算方法もわかりやすく設定してあります。
計算式は次のようになります。

ダイスの目)×(ダイスの数)×(チェイン数+1)

2を2個バニッシュしたら2×2×1で、4点です。
そこに2を持ってくると、2×3×2で、12点になります。
チェイン数は、最初にバニッシュしたときは0なので、このような表記になります。

ちなみに、1の目はその消えた数だけ点になります。チェインはありません。

3 モード

XI[sai]は、次のモードで遊べます。

TRIAL(トライアル)
BATTLE(バトル)
WARS(ウォーズ)
PUZZLE(パズル)

TRIALモードには、
フィールドが全て埋まってしまうまでプレイできるENDLESS(エンドレス)モードと、
時間が3分間に制限されているTIME LIMITED(タイムリミテッド)モードと、
二人でエンドレスモードをするEXHIBITION(エグジビション)モードがあります。