1958年(昭和33年)にHONDAからスーパーカブが発売されました。 |
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58年〜60年の初期の頃まではエンジンマウントがシリンダー部分にもありフレーム からハンガーみたいな形で吊られてたので通称『吊りカブ』なんて呼ばれてます。 この頃のは特に変化が大きく、同じ物はないんじゃないかと思わせるくらいである。 最初の頃のは、お客からのクレームなども多かったとか聞いた事もあったから、 どんどん改良されていったのだろうと伺い知れますね。 それと、この頃は生産工場が何ヶ所かあり、部品の供給も結構あいまいであったの ではないかと推測しています。 それで、古い部品と改良された部品が混ざって生産されてたので、微妙に違うの が世に出ているのでしょう。 たまたまというか、うちに吊りカブは2台ありまして、1台はゴミ捨て場から拾われて きたもの、もう1台は伝手で購入した物で、2台とも60年式のカブなんですが、少し 違いはあるんですね〜 結構面白いので、少しですがその違いなんかを写真で 見比べてみたいと思います。 |
右は5000番台、左は29000番台。資料では60年の生産台数は50万台ちょっとと書いてある ので、2台共に60年の初期に作られた物ではないかと思われます。 それでも5000番台と29000番台の違いはあるのですねー |
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ハブは同じ物だが、スポークは違います。 右のは内張り仕様で左のは互い違いの 一般的な物。 |
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ナンバーブラケットの取り付けは特徴的で、右のはボルト・ナットで固定するタイプで 左のはスポット溶接されてある?けど、これはどうなんかな〜このバイクだけかな? とも思ってきたところです。 |
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スタンドを掛ける時に便利な取っ手も特徴的です。 |
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左のは取っ手がリアキャリアのこの部分に付くようになる。 右のには何もなくここを持つと手が切れそうになってしまう。 |
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キャブレターも違います。形もちょっと違いますが、右のは始動の時に使用する ティクラーが付いていません。写真では付いているように見えますけど違うのですねー |
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右サイドカバー部のバッテリーケース部分。この部分はほとんど同じかな? |
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シートの取り付け部分にゴムのブッシュが入っているのとない物がある。 たぶん、初期の頃のがブッシュが入ってたんだと思います。 振動が減ったのか、以降のにはブッシュはない。 |
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Fフォーク横のゴムはもうぼろぼろ。 | レッグシールドのカラーはアルミ製だったり して、ちょっと高級感あります。 |
最初レッグシールドは6点ボルト留めだった。左の綺麗な方は強制的に穴開けて装着。 | |
シートのHONDAのロゴは当時のシンプル な字体でいい感じですね。 |
型式認定プレートはケースにリベット留め されている。 |
C100のFウインカーレンズは2種類?ある。 これは初期の物。 |
わし鼻の形をしたテールレンズ。 |
この吊りカブは吊りフレームの肉抜きがない タイプです。60年中期頃か? |
吊りカブと後期のカブのカムスポロケットの 肉厚もこんなに違います。 |
まだまだエンジン内部なども違うところはあるとおもいますが、気が付いたらまた追加していきたいと思います。