バターの基礎知識
バターの種類とその利用方法・製造方法…
 
    ☆バターの種類について
 
    バターは大きくわけてまず、食塩を添加しているか
    どうかで分類できます。

    ●加塩バター(食塩含量約2.0%)
    ●無塩バター
 
   次に原料クリームを発酵させているかで分類されます。
 
    ●発酵バター(乳酸発酵したクリームを使用、独特の香りがあるが、
             保存は難しい。バターの原型はこの形です。)

    ●非発酵バター(非発酵バターは発酵していないクリームを使用、
               風味がよく保存はききます。)
 
      ※ただし、日本の家庭用のバターは保存性を重視するため
       大半が非発酵バターです。
       アメリカ、日本は非発酵バター、ヨーロッパは発酵バターが主流です。
 
       (一部、小岩井農場が発酵バターを製造・販売しています。)
 
     ☆次にバターの種類別利用法については
   
    一般家庭での料理や炒め物、バタートーストは一般的に加塩バターを
 
    微妙な塩加減にこだわるケーキやクッキーなどのお菓子には無塩バターを
 
    日本では非発酵バターが主流で、くせがなく、おだやかな味をお好みの場合
    に利用します。
 
    その代わりに、料理に独特の香りとコク味をつけたい方には発酵バターを
    おすすめします。
 
    ☆バターの製造工程
 
      生乳を遠心分離機にかけ、クリームと脱脂乳に分離させる。
                ▼
      分離させたクリームを70℃〜80℃で殺菌
      (クリームの中のリパーゼ(脱脂分解酵素)などの
       劣化酵素を抑制して、保存性を高める。)
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      クリームを急速に冷やし、3〜10℃に調整して
      8〜12時間タンクで熟成(エージング)させる。
      (熟成させることで乳脂肪の結晶を安定させる。)
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      熟成させたクリームを、10℃前後で激しく攪拌する。
      (この作業(チャ-ニング)によって、振動で
      バター粒(脂肪粒)といわれる塊と脂肪以外の成分
      (バターミルクに分かれます。)
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      バター粒を冷水で洗い、表面についているバターミルク
      を洗い流す。
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      ワーキング(練圧)でバター粒を十分に練り合わせ、
      バターの中の水分を分散させて、なめらかなバターに
      仕上げ、成型します。
 
   ご家庭でも瓶などに生乳を入れて、攪拌すれば、バター作りの
   実験はできます。お子さんの勉強にも役に立つと思います。
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