『子供を救う給食革命』
   ISBN4104670014
   伏木 亨 北山 敏和共著
   新潮社
   定価:本体¥1,300ー(税別)
 
   最近、食育に関する本をよく読みます。
 
   この本は京都大学 農学部の伏木先生と
   和歌山県教育委員会の北山先生が
   学校給食について真正面から取り組んだ
   実践記録をまとめた著書。
 
   この著書でも述べられていますが、
   学校給食に求める役割が変化しています。
 
   戦後十分に食物がなかった時代に、子供たちに
   栄養補給の目的から始まった給食。
 
   それが今や、飽食の時代となり、一家だんらんの
   食事機会の減少などの状況から、家庭の食事に
   代わって、偏食を補ったり、食文化やしつけを
   きちんとする方向に役割が変化しています。
 
   そうした状況で、和歌山県の取り組みは
   ひとつの参考になります。
 
   那賀小学校の地域全体を巻き込んだ食育授業や
   近畿農政局が実施している出前授業など、
   これからの食育の参考になる事例が紹介されています。
 
   食育は地域全体で行なう重要性をこの本を読むと
   再認識させられます。
 
   食育に関係する方には必携の1冊。