■柑橘類あれこれ… 最近、様々な柑橘類が出ています。 今回は、越智農園さんで栽培されておられる柑橘類を 中心に、紹介したいと思います。 ●伊予柑… 香りが高く、酸味と甘味の調和、味の濃さが特徴。 伊予柑のルーツはあの、夏みかんで有名な山口県 萩の 穴門みかんがルーツといわれています。 明治時代の初期にその苗木を松山 持田の庄屋の息子で あった三好徳蔵氏が購入して、松山に持ちかえり、接木して 近隣に広がっていったのが伊予柑のはじまりとされています。 その後、昭和40年代の後半に愛媛県 平田町の宮内義正氏が それまでの伊予柑の難点であった実付きの悪さ、皮の厚さを 克服した品種を発見、改良した『宮内伊予柑』を広めました。 今では、伊予柑といえば、『宮内伊予柑』といわれるゆえんです。 ●清見タンゴール 温州みかんとアメリカ産のトロピタオレンジの交配により生まれた 品種。 温州みかんの甘さとオレンジの香り、酸味という双方の長所が 生かされている、果汁たっぷりの柑橘類です。 この清見タンゴールは1949年 農林水産省果樹試験場 興津支場で 宮川早生という温州みかんにアメリカ産のトロピタオレンジを交配した 実生の胚を分離培養して、その中の優秀な種を交配、改良し、1979年 にタンゴール農林1号として、品種登録されたものです。 ●はるみ 清見タンゴールとポンカンのかけ合わせで生まれた新進気鋭の新品種。 2月の下旬から3月にかけて、温州みかんがなくなる端境期に出てくるため、 『春にみるみかん』という意味で、『はるみ』と名づけられています。 皮がむきやすく、果汁がたっぷり、香りがいいのが特徴です。 ●カラーマンダリン 温州みかんとキングマンダリンのかけ合わせで生まれた新品種。 とにかく、味の濃さが特徴です。糖度が高く、その上酸味も多いので、 双方が相乗効果となって、味の濃さを出しています。 ただ、外の皮は割合とかたいのですが、中の小袋は柔らかく、 冷やしてたべると格別の味わいです。 温州みかんがなくなる、5月頃に出てくるので、温州みかんを恋しく 思われる方にはおすすめです。 |
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