『京都人の舌づつみ』
ISBN4−569−63612−8
吉岡 幸雄著
PHP新書
定価:本体¥850ー(税別)
京都は不思議な街です。古いしきたりや伝統を大切に
すると、同時に新しいものも積極的に取り込みます。
その懐の深さは何なのか、ずっと考えています。
そのひとつの要因は、食に対する京都人の意識、知恵の
蓄積にあることに気付かせてくれたのが、この本です。
日々のおばんざいの話し、季節感をうまく取り込み食材の知恵、
京都人の行き付けの店など、京都人の食に対する意識が
余すところなく、述べられています。
この食に対する積み重ねの伝統が、古いものもあたらしいものも
いいものを選りすぐる京都人に研ぎ澄まされた感覚として、
自然に身に付いているのかもしれません。