日本各地のうどんあれこれ
今回は讃岐うどんを取り上げましたが、日本全国には
ご当地のうどんがあります。
各地の主なうどんをここでご紹介します。
●稲庭うどん
日本三大うどんのひとつである秋田県のうどん。
江戸時代初期に生まれ、佐藤市兵衛という人が
地元産の小麦を使ってつくったうどんがその元祖と
される。その後製法が代々受け継がれ、当初は
藩主のみが食べていたものが、その後庶民にも
広がったもの。
なめらかな舌触り、ツルツルとしたのどゴシが特徴。
●水沢うどん
群馬県、伊香保町にあるうどん。
水沢観音創建の際、中国の僧が製法を伝授し、
参詣者にふるまったのがはじまり。
つるつるとしたのどゴシが特徴。
水沢観音の門前で天正10年(1582年)創業の
田丸屋が有名。
●伊勢うどん
極太の麺に削り節・昆布・煮干と濃厚なたまりを使った
タレが特徴のうどん。(伊勢うどんの場合はだしとは言わず、
タレと呼びます。)
その歴史は江戸時代以前の伊勢の農民が地味噌から
できるたまり醤油をかけて食べていたのがそもそもの
始まりとされています。その後約360年前に小倉小兵さんが
タレに鰹節などを加え、食べやすくしたのが、伊勢うどんとしての
正式な始まりだそうです。
●きしめん
皆さんご存知名古屋名物の平打ちめんです。
稲庭うどん、きしめん、讃岐うどんが日本三大うどんと言われています。
●能古うどん
福岡 博多沖の能古島に伝わるうどん。
中国より伝来した古式切麦が特徴で、細くて
コシのある麺。
(※切麦とは江戸時代に使われていた言葉で、うどんより
細く、包丁で切断した麺のことを言います。