牛乳の殺菌方法について
牛乳の殺菌は、細菌及び微生物を死滅させ、危害防止と品質の安全を
高めることにその目的があります。
わが国では、牛乳の殺菌方法について、食品衛生法で次のように
定められています。
62〜65℃で30分間加熱殺菌するか、またはこれと同等以上の殺菌効果を
有する方法で加熱殺菌すること」
…「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)による
この規定にしたがって、現在下記の3通りの方法が採用されています。
●低温殺菌法…65℃の温度で30分かけて殺菌する方法
牛乳の成分や栄養素が壊れにくく、
おいしいとされるが、日持ちがせず、
しかも殺菌に時間がかかるため、
大量生産には向かない。
●高温殺菌法…現在、最もポピュラーな殺菌方法
85℃程度に予備加熱をしてから
一気に120℃で2秒から3秒で
殺菌する方法。
日持ちはするが、その分、牛乳の成分が
壊れやすいとされている。
●超高温殺菌法…140℃で瞬間殺菌する方法。
アルミパック等に入っていて、
LL(ロングライフ)牛乳といわれている。