KANCHIが初めて ワサビ沢 を見たのは伊豆でした。
いろんな場所で沢山のワサビを見たけど、今も天城峠のあの ワサビ沢 が一番好きかなぁ〜。
山深い所にひっそりと.....そんな感じが 山葵 らしく思えて。
ワサビはアブラナ科のワサビ属に属する多年草の植物で原産国は日本。
だから < 学名 > ワサビア ジャポニカ ( Wasabia japonica )
ちなみに ワサビ ジャポニカ ( wasabi japonica ) という説もあります。
これは「日本のものだぁ!!」と思っていたものが思いがけず「舶来品」 「古い言い方...(笑)」 だったりする事、よくあるけど、
お客様に「ワサビの原産国は?」と尋ねると「中国かなぁ〜」って答えがよく返って来る。
それが「日本です!!」と言った途端に、お客様の殆どが「うそぉ〜」って表情をする。
そこで、「学名」を言う.....話しに真実味が出てくる訳。そんな時いつも思う......
産まれも育ちも 「日本」 だなんて ワサビ ってかわいい奴っちゃなぁ〜。ってね。
わさびの歴史
清流の渓谷に自生していた宿根性の山野草であるワサビは、平安時代の書物「本草和名(918年)」や「和名抄」の中に
和佐比 (ワサビ) や山葵 (ワサビ) の名前で登場します。
今から 1000 年も前に、すでに食卓に上がっていたらしいのですが、なにしろ野生のものを食していたのですから量も限られ貴重な訳で、
ごく一部の貴族など、身分の高い人々のみが食していたと思われています。庶民が食していたかどうかは、記録が無いので分りません。
鎌倉時代の書物「古今著聞集(1222年)」にも 丹羽の桑原の野生のわさびを食していた事が記され、
禅宗寺院で精進料理に使われた例があります。
室町時代中期には、魚の刺身に添えた記録があります。
1854年には ペリー提督が「平目」や「鯛」の刺身にワサビを付けて食したという記録もあるそうです。
江戸時代の書物「和漢三才図会(1713年)」には蕎麦の薬味とした事が記されています。
庶民が本格的にワサビを食する様になったのは江戸時代後期のことで、江戸前寿司の流行と共にワサビも流行した様です。
栽培の始まり
今から 約 360年前
静岡県 安倍川の上流 が ワサビ栽培 発祥の地 です。
デリケートな山葵ですから......。
元々、清流の渓谷に自生していた山葵ですから、栽培も簡単ではありません。
「水」が命です。
水温は12〜13度が最適で、真夏でも15度以下を保たなければなりません。「気温」も大切です。
強い日光を嫌う半陰性の植物なので、気温も一定を保たなければなりません。残念ながら「家庭菜園」という訳にはいかない様です。
どうして「山の葵」で ワサビ ?
この文字があてられる様になったのは、野生のワサビを最初に発見した人の気持ちになれば分るはず。
葵 (アオイ) は知ってる? 知らない人は水戸黄門の 葵の御紋 を思い出して !!
これ → が目に入らぬかぁ〜 !!
ワ・サ・ビ の語源は?
「今晩のおかずはワサビよ !!」 なぁ〜んていう家は無い。
つまり「ワサビ」はいつだって脇役。
なんてったって 「お蕎麦のツマ」 「刺身のツマ」 ですから.....。
「わさび」ちゃんて、控えめな性格?
ワサビ生産量 ランキング
1位 長野県
ワサビって健康に良い。
美容のために ビタミンC なんて、果物ばっかり食べてる貴方......。ビタミンを最も多く含んでいる果物を知っていますか?
「そりゃあ〜レモンが一番 !!」なんて言ってたら、この健康ブームについて行けませんよ!
ちなみに果物 100g あたりの ビタミンC の含有量を見てみると、レモンは 50 mg ミカンは 50 mg イチゴは 80 mg で、
身近な果物ではイチゴがトップなのです。
話しが逸れましたが.....
実は山葵には、そのイチゴと同じ、80 mg のビタミンが含まれています。山葵は美容に良い。山葵 が 刺身 に 「 嫁入り 」 した訳.......??
ところで、山葵は「刺身のツマ」として、欠かせないものですが、これには先人の知恵と経験が活かされています。山葵の中には「シニグリン」という成分が含まれていて、これが 殺菌剤 として働きます。
昔から「わさび」の殺菌力は「太陽」に次ぐ。 とまで言われて来ました。
現代のように、冷凍庫や冷蔵庫の無い時代、生ものを食べる時に「山葵」は「味」を楽しむ為だけにあったのではないかも知れません。
先人は、それを体で感じていたのかも......。
チューブ山葵の材料は?
観光地に行くと、お土産として山葵が売られているのを良く見掛けるでしょ?
値段を見た事ありますか? 結構.....と言うより可也「高い !!」です。
普段の生活で山葵はチューブに入っていたりして......可也「安い !!」
そのせいで「生わさび」が高く感じるのかも。
でも、それだけでは無いはず !! 疑問に感じた事、ありませんか?
この山葵大根(西洋わさび)は日本の山葵より ずっと栽培が「楽」なのだそうで、
粉末に加工され、「粉わさび」 や 「チューブ入り山葵」 の主原料となっています。
チューブ入り山葵が誕生したのは 昭和47年 (1972) だよぉ〜ん。
「本わさび」って書いてあるのに「なぁ〜んだ偽物かぁ !!」とお怒りの貴方。
最近は「本わさび」を混ぜて製造されている物も増えている様です。 それに.......
この 「西洋わさび」 には 本わさび より優れている事があります。
先ほどお話ししたビタミンCの含有量が 100g中に 110 mgも含まれています。
これは、ほうれん草の2倍弱、ピーマンの1.5倍、トマトの5倍強にあたる量です。
「チューブのわさび 使ってて良かった。(笑)」でしょ!?
KANCHIの伝言
文章は様々な資料を基にKANCHIが編集したものです。
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