仕事の流れ その−2

配車場所にバスが到着すると、お客様が一番楽しみにしているものは、
「 どんな バス だろう !? 」そして二番目は「どんな ガイド さん だろう ?? 」です。
いくらお客様が女性でも、「 どんな 運転手 さん だろう !? 」とはなりません。
バスガイドさんは、お客様の 旅行をくもくもしてしまう 大切な要素なのです。

必ず 笑顔 でお客様を迎えて下さい。

  
  
  


< 出発前 >

配車場所の状況判断

配車場所は、道路上とは限りません。空地だったり、駐車場だったり、様々です。
また、到着した時点で、すでにお客様がいらっしゃる場合と、いらっしゃらない場合があります。
状況を判断し、バスを止める位置や方角、お客様の誘導などに注意します。

例えば、配車場所が道路上で、到着した時、すでに何人かのお客様が集まっていらっしゃる場合には、
お客様の心理で、我先にバスに乗り込もうとし、動くバスに合わせて集団も動く事が良くあります。
バスに近づき過ぎたり、転んだりしない様、声を掛けたり、ゼスチャーで促がしたりします。

例えば、配車場所が空地で、お客様がチラホラいらっしゃる様な場合には、バスを降り、足場を確認したり、
出発時の方角やお客様の乗車し易い位置を判断し、呼子笛や声でバック誘導します。
また、動いているバスにお客様が近づいたりしない様に、声を掛けたりする事も大切です。

何れの場合も、ドライバーの指示を仰ぎながら、協力して行います。

お出迎え打ち合わせ

配車場所にバスを停車させたら、改めてお客様に 「 おはようございます 」 と笑顔で挨拶します。
バスの入口 ( 車外 ) に立ち、乗車するお客様一人一人を 「 おはようございます 」 で迎えます。

原則として 「 お客様 」 は 種類 に分類出来ます。「 添乗員さん 」 「 幹事さん 」 「 普通のお客様 」 です。
「 添乗員さん 」 の殆どはスーツを着用し、会社名の入った 名札 を付けています。
「 幹事さん 」 は添乗員さんからご紹介があったり、自ら名乗られます。
両者がいない場合も時にはありえますが、代表の方は、殆どの場合いらっしゃいますので、
ドライバーと共に、コースや時間、人員数など、必要な事柄について 「 打ち合わせ 」 を行います。

人員確認と出発

バスの入口に立ち、乗車するお客様をお迎えしながら、常にバスの中の人員数に注意し、様子を見て揃ったかどうかを数えます。
また、予定の出発時間も把握しておかなければいけません。
人数が揃ったら、ドライバーに、伝えます。「添乗員さん」「幹事さん」などの確認を取り、
マイクでお客様に 「 それでは 出発 致します 」 と、バスが動き出す事を知らせてから、いよいよ出発となります。


< 出発後 >

マイクで 「 挨拶 」

バスが動き出したら、改めてマイクを使って 「 挨拶 」 です。
原則として 「 幹事さん 」 「 添乗員さん 」 「 ガイド 」 の順で挨拶します。

バス会社 や ドライバー によっては、出発前に ドライバー自身 が マイクを持ち 挨拶する場合もあります。
また、「 幹事さん 」 より先に 「 添乗員さん 」 が挨拶してしまう場合もあります。
その事によって、特別に変更しなければならない事項はありませんので、臨機応変 に行いましょう。

第一印象は、大切です。
笑顔で、気持ちのいい 「 挨拶 」 を心掛けましょう。


「 朝の挨拶 」 基本文

株式会社○○ の皆様、お早う御座います。 ( 礼 )
本日は △△旅行 様を通じ、私共 ××観光バス を御利用頂きまして、誠に有難う御座います。 ( 礼 )
本日より ×日間 皆様のお供をさせて頂きます担当ドライバー ×× 私はガイドの ×× で御座います。
大変未熟ではございますが一生懸命勤めさせて頂きますので、どうぞ ×日間 ドライバー共々 宜しくお願い致します。 ( 礼 )

それでは車内のご案内をさせて頂きます。

リクライニングシートの説明。
皆様のお座席は全てリクライニングになっております。
肘掛下のレバーを引きながら背中で背もたれを押して頂きますと倒れる様になっておりますので、
お休みの時等にどうぞ御利用下さいませ。
なお、お倒しになる際には後ろの方に一言お声を掛けて頂ければ幸いで御座います。

車内備品/装置の説明。
皆様のお座席にはそれぞれ、灰皿、コップ立て、エチケット袋が御座いますが、
噛み終わったガムや紙くず等のゴミはエチケット袋に入れて頂き、灰皿にはお入れになりません様、火災予防に御協力お願い致します。

他、車内には、前に冷蔵庫、前と後ろにビデオ・カラオケ用のテレビ、
そして、多少では御座いますが、お水、お茶の御準備がございます。
御利用の際は、ご遠慮なく、私までお申し付け下さいませ。

車内温度の説明。
また、車内の温度は前で自動的にセットされております。
冷たい風は頭の上より、温かい風は足元から出てまいりますが、頭の上のレバーでも風の強さを変えられますので調節して頂き、
それでも尚、暑い寒いがございましたら前の方までお申し付け下さいませ。

何か 車内についての ご質問はございませんか? ( 間 )

それでは本日のコースを簡単にご説明させて頂きます。

○○を出発致しましたお車は、これより××インターチェンジより××道路へ入って参ります。
( 略 )
××を御見学の後は××へと参りまして御見学の後、お食事となります。午後は××にございます××を見学致しまして、
××温泉の××旅館まで参ります。
翌日は××より××を廻り、××へと帰って参ります。

先ずはこれより ×× へと向かってまいります。
それでは皆様どうぞごゆっくりお過ごし下さいませ。 ( 礼 )


「 挨拶 」 の 重要ポイント

「 挨拶 」 は、最も緊張する場面でもあります。本番に思い出しながら喋っている様では困ります。
あくまでもスラスラと歯切れ良く、笑顔や姿勢にも注意して、日頃から、良く練習して置きましょう。

○○株式会社 の皆様
お客様の 名前 ( 団体名 ) をきちんと言いましょう。きちんと覚えておく必要があり、間違えない様に注意しましょう。

△△旅行様
バス会社にとって 「 旅行社 」 はお客様です。
特に 「 添乗員さん 」 が乗車している場合には、きちんと 「 旅行社名 」 を言いましょう。

車内についての御質問
質問を受ける際は、必ず 「 車内についての..... 」 と言いましょう。
ただ 「 ご質問はありませんか? 」 と尋ねた場合、「 ガイドさん、幾つですか? 」 などのプライベートな質問をされる恐れがあります。

ここに挙げた文章は、あくまでも基本であり見本です。様々な場合で、内容は変化が必要です。臨機応変 に対応しましょう。


「 挨拶 」 の後は、お客様の様子に気を配りながら、貴方らしい話題で、車内を演出して下さい。
「 貴方らしさ 」 は誰からも、教わる事は出来ません。あなた自身が発見して行くしかないのです。

「 ご案内 」 以外にもバスガイドさんには 沢山の仕事 があります。

「 その他の仕事 」 については 仕事の流れ その−3 クリック して下さい。


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