数日前まで台風接近で講演会の天気心配されたのですが、蓋を開けたら超猛暑!!
ミュージアム原画展初日&サイン会当日もこんな猛暑でしたので、YAS先生ファンの熱さがそのまま天気とリンク!!!
(原画展初日の模様は此処で見られます)

そーんなわけで、行ってきました!!川崎ミュージアム♪
講演会は13時30分からなのですが、先着順に良い席に座れるため、整理券配布の2時間前に現地到着で「3番」の整理券を見事ゲットです^^
(会館時間9:30より整理券配布で、定員250名(椅子)+200名(立ち見))

mixiでの呼びかけに応えて下さったマイミクの皆様!!本当に有難うございました!!とっても楽しかったです♪

…てなわけでレポート行きマース!!!
(当日デジカメのバッテリーを忘れてしまって写真が撮れず…同行していただいた祭貴さんに頼んで、色々撮影していただきました!!ありがとー^^)


今回の原画展の+1(1年前の夢見美術館との相違)
川崎ミュージアム向けにガンダム作品の新作が飾られてました。
(WBクルーをバックにアムロ&フラウのいい雰囲気の作品とミハル単体画)
参考出品として「ライディーン」のフィギャアが飾られてました。

残念だったのは、期待していたDVD-BOXのコンVの最新画がなかった事!!!!
まだ東映から戻ってきていないんでしょうか?気になります^^


あと画集!!
ぬぁんと、カバー付きの画集は夢見美術館オリジナルの限定出版と聞いてましたが、此処でもカバー付きで売ってました!!
買い逃した方は是非!!
会場:川崎ミュージアム逍遥空間
トーク予定時間:13:30〜15:00 
講演:安彦良和


〜トークショーより近況抜粋〜
神戸芸術工科大学メディア表現学科教授「まんが・アニメーション専攻」
まんが・アニメとしているが、アニメ志望の学生は皆無。
アニメなら教えられると思って講師になっただけに、戸惑いを感じている。
学生達と一緒の電車になる事もあり、僕の授業どう?と尋ねるも、先生は私語が多いと言われる始末。
同大学の私語の多い先生ベスト3に入るようである。
(ベスト2は英語と音楽だったと思ったが…間違ってたらすいません^^)

新聞のコラムとして3回のインタビューを受けたが、3回目のテーマが「おたく」について。
前の2回までは、何の問題もなかったのだが、テーマがテーマだったせいか、話した内容と文字にした時のニュアンスや捉え方の違いが出てきてしまい、印刷前の原稿に少し「赤ペン」を入れさせて下さいとお願いして直したところ、真っ赤になってしまった。
インタビューアの編集の方に気分を害す事をしてしまったかと心配であったが、気持ちよく受理してもらいほっとした。

新聞コラムの関連記事

日本経済新聞(社会人Myキャンパス)
神戸新聞(思い出のシネマ)…トークショーとは関係なかったんですが検索してたらあったんで^^





会場入り口
(あれ?でも此処から出入りした覚えが無いんだけど^^、)
ゲスト(講演アシスタント):白泉社メロディ編集長・飯田孝
(昨年の八王子夢見美術館でのトークショーもアシスタントゲストとして参加されている)
講談社ミスターマガジン廃刊に伴い、終盤早足でまとめられてしまった「王道の狗」を白泉社での再出版の話しをまとめた立役者。
再出版にあたり、終盤は手を加えられている。
王道の狗は2000年に第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

新人育成に力を入れている
(アテナ新人大賞にて先行外になった作品も、読んだ編集者の一人でも気に入った作品があるようならば声をかけてチャンスを与えている)

トーク中での政府が漫画文化に関与する事に対しての嫌悪感は相当なものに感じました。飯田さんの過激発言にYAS先生もフォローいれるつもりが、呼応する形になってしまったりする一幕も^^


飯田さんトークは本当おかしかったんですよ!
で例えば…
その日の文化庁メディア芸術祭はやたらと黒服が目立ち、リハーサルもいつも以上に丁寧で、子供のお遊戯会の余興をしているわけじゃ無いと思ったら、階段向こうに人だかりが…
よく観ると「安部総理大臣」が人込みに囲まれている。
それで今日の物々しさが分かった。
ただ、話す内容は見当違いの話しで終始。
呆れてしまった。こんな処に来る時間があれば、もっと他の事をやってくれと嫌悪感すら抱く。

麻生外務大臣の外交戦略として漫画文化を使う姿勢も批判的でした。
YAS先生もコレに対し、呼応し、アジアアニメ・漫画といった視野での第一回の大賞で韓国で名前も知れ渡っている巨匠レベルの人に授与してしまっては、まったく意味を成さず、外交戦略そのもので、2回以降誰に渡すのか心配になってくる。(なんていう賞で、誰が取ったのか聞き取れず、こんな書き方ですいません…)


結論「ほっといてくれ!」
ここまで成長できたのは政府が係わってこなかったから。

トークショーの模様は、撮影禁止、録音禁止!!…てわけで、開始前にパチリ♪
二人の自己紹介がてらの挨拶として先にこんな事を書き綴りましたが此処からが今回のトークの本題です!

題目「天才と才能について」
昨年の八王子で一度トークショーをやっている為、今回何を話そうか悩んだ。
こういうトークショーはガンダムのヒットを機に何度か頼まれる事が有り、初めてやったのは朝日新聞主催のイベントで富野監督と二人での参加であった。
富野監督は、アニメの舞台裏等を挟みながらのトークをされていたが、自分はひねくれていたのか、ちょうどその頃、石川啄木全集なるものを揃えた直後だった事もあり、啄木の話をした。
…で、なんとか時間を埋める事が出来たのだが、この日は入れ替え制で、2回話しをしなければならなかった。

入れ替え制とはいえ、同じ話をするのは流石に抵抗が有り、はて、あの日は何を話したものかと、二日前にペラペラと啄木全集を手にとって、当事の記憶を思い起こしながら、全集の斜め読みをして記憶の穴埋めをしてみた。

「雲は天才である」という話しは皆さんご存知でしょうか?
聴いただけでお腹いっぱいだよとか、まぁ、読んでない人もいるでしょうが、自信家の啄木らしい作品で小説としては読めたものでは無い感じを受ける。
他彫刻家の話し等入るのですが、自分の脳のキャパを越える情報量にギブ!!!

…で、題目トーク内容の要約を勝手に^^
自分は虫プロ2期性の募集で申し込みをし、100人以上の申し込みの中から選ばれ、回りからは天才だとちやほやされたが、自分自身はそんな事は気にしたことは無く、上手い先輩方と一緒でのコンプレックスの中で下済みを積んだ。自分の作品を束ねたものを棚に置いておくと、誰かが見た形跡があり、周りから意識されているのがその時分かった。

若き日の啄木の自叙伝的その話しと、自分を重ねてそんなテーマを題目にしたんだと思います。


ロビーに飾られた大型垂れ幕の一部!!
原画展の様子は撮影禁止なのでこれで勘弁を^^!!
まんがの天才はいない!
いろんなジャンルに天才と呼ばれる方はいるが、漫画に関してはそんな事は無い。
絵が上手い、話がいいといった面で天才という表現がされるのであればわかるが、漫画に関してはまずない。
(飯田さんが補足説明をこの後されたのですが、漫画の天才として「石森章太郎先生」の名前は上がってました。また天才という言葉と才能はイコールでは無く、自分の新人育成を例えとして出し、誰か独りでも気に留める事ができる魅力を感じれば、それはそれで才能が有ることだし、もともと真っ白な原稿に絵を描いて、お話しを作るといった事が出来るだけでも、絵が描けない、お話しが作れない凡人からみたら、凄い事である。それだけで天才なのではないか…といった内容)

他、「運も才能の内」として
虫プロ倒産が自分にはチャンスになったと思う。そのおかげで様々な仕事が出来た。

飯田さんもその話しに呼応し、漫画家の雑誌社からの離脱や、新人募集の時に応募数が少なかったりといった時に原稿を持ち込んでくる新人は凄いチャンスに恵まれる…といった内容。



安彦先生のトークショーではアニメの話は聞けないといった過去のトークショー模様からある程度察してはいたんですが、まったくといっていいほど、そんなアニメでのお仕事の話題は出てこないんで辛かったです。








アンケート用紙置場に貼られていた広告♪
とっても珍しいお写真です^^
で最後に質問コーナーが設けられました!!
4〜5人の方が質問をされたのですがお気に入りの二つをピックアップ♪
(正直他は覚えて無くって…すいません)

質問TOPバッターの方
Q:アニメの仕事を辞めてしまった理由を?

A:平成を境にアニメ業界での才能ある方が多く現れ自分も潮時と感じ、漫画の仕事を専門にしていくには頼れる処も2社くらいしかその時は無かったのだが、このまま続けていくには難しさを感じ漫画家へ転身した。
(才能ある方の例えで、今の作品は知らないがの前置きをして押井監督の名前が挙がりました^^)

また世界情勢もその理由に挙げられる。
ベルリンの壁が崩壊、ユーゴスラビア紛争。オリンピック開催された都市がまさかこんな事になるとは…
想像も出来ない事が実際行われる現実に、アニメで夢を描いていく事に限界を感じた。


そして私が満を持して質問しちゃいました!!^^
Q今回の原画展出品作品の中での、先生の「一番」を教えてください!
また自分は、先生の作風の「フレームの中に収められる今にも動き出す瞬間の絵」がとても大好きで、特に「コンバトラーV」のガルーダを奥に、手絵に豹馬&ちずるが描かれたあの絵がとても好きなのですが、何故キズが入っちゃったのかその辺のエピソードがわかれば教えてください!

ここで空気が変わりました^^
それまで強張っていた先生の姿がとてもにこやかに

A:あの絵は長浜監督が編集された本向けに依頼され描いたんですよ。
なんだったかな…

「クライマックスセレクション」!(by:nusi)

そうその本向けに描いた後に、監督がとても気に入ってくださり、譲ってくれと言われたんですけど、譲らず、部屋に飾ってたんです。
その直ぐ後ぐらいに、亡くなられてしまい、こんな事になってしまうんなら、差し上げてたらよかったと後悔もしたんですよ。
キズは、自分では気がついてなかったんですが、壁から落とした事があったんで、その時についてしまったのかな…

…ですんで、自分も気に入ってた作品って事になりますかね。
こんなところでいいですか?

「先生!ご自分の1作品を!!(by:nusi)

あ!そうですネ^^。
仕事の依頼でいつも描いているんで、これが一番ってものは無いんですが、思い入れのある作品は「ガンダムサントラ用」に描いた「戦場で…」の作品になります。
あの頃はセル画がそのままアニメのLPのジャケットとして使用されるのが通例でしたが、レコード会社から依頼されたわけでは無かったんですが、作品に有ったジャケットとして描きたくて、拘って描いた自己主張強い作品です。
ジャケット採用にあたり、富野監督もレコード会社の方へ押してくれて採用の運びになり、今でも思い出深いです。

そんなわけでレポートはこの辺で!
終了時間20分オーバーの実態に、もうレポートできない膨大な多さがありまして、また時間が経って思い出すこと等ありましたら、改訂修正していきたいと思ってます!!

「長浜監督」との思い出
そして、この講演会参加前に原画展見学したのですが、この時にマイミクの皆さんが絶賛していたのが今回の「戦場で…」
このアムロの前を見る視線の強さ!
戦車のキャタピラの描きこみ!
他のイラストと異質の感じと迫力を感じるねって話しが有った背景があって、そういった面の話を引き出すことが偶然にも出来たこと、質問してよかったー!!そして指してもらえた自分の運の強さに、またまた神様に感謝なのでした♪


原画展此処を見逃すなの「原画展レポ番外編♪」


こんなことが…




このポスターに惹かれて参加したマイミクの皆さんと一緒に1Fのレストランにて全員が「ふっくらオムライス」注文したんですが…
ぬぁんと、そのレストランのお品書きに書かれていた文字は
先生原画展開催記念 期間限定メニュー」なのでした…

間違いは誰でも有るとは思うのですが、この原画展始まったのは6/16ですよ!!!!!!
もう直ぐ終わりなのに!!(8/19終了)のイベントにも係わらず、間違いに気がつきながらも(店員に指摘したら「一週間前にもお客様に指摘された」と言ってました)この醜態!!!!

先生を広告塔にに使うだけでもどうよ?って処も有りますが、ま、こういう笑顔のショットが拝見できたのはコレのおかげですし、またイベントにこういう便乗はつきものなのでそれは良しとしても、このレストランの姿勢は許せませんよ!!!!プンプン!!

おまけに、この広告ポスターにはポテトが付いてますが、現物には有りません。また盛り付けも異なってました…

…ていっても美味しかったからいいんだけどね^^


…てなわけで、今から参加される方がおりましたら、こんな処もチェック要ですぞ!!