行ってきました!金田さんを送る会!! 去る7月21日、心筋こうそくのためお亡くなりになった金田伊功(かなだよしのり)さんを送る会がアニメ関係者とファンが一同に集う形にて、小雨降る8月30日杉並公会堂大オールにて催されました。 (…おそらくこの日のアニメ製作スタジオの幾つかは…、いや、多くは、稼動していなかったんではないでしょうかね^^、) アニドゥ様主催の催しになりますので此方で当日の模様の写真等拝見できます。 ここでは自分目線での模様を書かせていただきます。 (注意!!うろ覚えに加え、自分解釈の文や表現などありますし、また勘違いのまま書いている内容も有るかと思いますので、予めその点了承した上で読むようにしてください。また呼称に対し、名高い著名人方を友人と勘違いされるようなさん付けで書かせていただいてます事も重ねてご了承下さい。) -------------------------------------------------------------------------------- 会場には1時間前に到着しました。既に入り口&ロビー周辺は「IKO」文字がカッコいい黒いTシャツ姿のスタッフでごったがえしていたんですが(ファン参加者は私以外見当たりません^^、)、スタッフの一人に今の状況尋ねてみると、スタッフもまだ中に入れず、設営準備ができない模様のようでした。献花も入り口前にかなりの数有るんですが、まだ名札も入らない状態で置かれてました、上の写真はオープン後のものです、写真は4名だけですが、この3倍以上はありました。会社代表の方だけでなく、内田さん結城さんっていった氏に憧れこの世界に入った原画マンからも届いてましたよ!。 開場18:30からなのですが、なんと関係者も我々一般ファンと一緒に会場入りするといった状況なだけに、入り口付近は時間追うごと著名人が集まる集まる。…早く到着した事も重なって、そんな関係者のお話聴き耳立てながら、待ち時間も楽しんでおりました^^。見上げると目の前に庵野監督が立っているっていったとんでもビックリの状況に鳥肌までたつ始末^^。 そしてそんな著名人の皆様方と一緒に会場入り!ホール内は撮影禁止なんで落書きですがこんな感じのステージのセット模様です。おそらく1F席が関係者、2F席がファンの為に設けられていたんでは?と思われます。余談ですが2F席はほぼ満席でしたが、1F席は空席ある処も列単位で有りスタジオ単位で席配分されていたのかな?と想像…。 上のタイトルバックにチケットを使ってますがこの赤色のチケットが2F席用の入場券になります。1F席用は同じ絵柄で緑色のチケットでした。 無料の催しにも関わらず、式の一週間前にこの図柄が凝ったチケットが届き、これだけでもスタッフの入れ込みよう感じておりました。
司会進行はなみきたかしさんが故人との思い出振り返えつつやられました。 うる覚えになりますが当日のプログラム内容に添いながら紹介させていただきます(順番違う処もあるかと思います。また勝手にタイトルつけてしまったものもありますがご了承のほど…^^、) 1:ピアノ演奏 2:ご挨拶 3:金田伊功グラフティ(なみきさん撮影のプライベート映像+金田作画を織り込んだスペシャルムービーBGMは「戦いの野に花束をのメロオケ」 4弔辞1「野田卓雄さん」(金田さんの師匠でもあるだけにプログラムの最後に予定されていたようなのですが、野田さんからの希望で最初にもってきたようです。金田さんが自分の処にきたのが22歳の時で、大きいがたいで、頭を下げ丸くなった姿勢が今でも印象に残っている。一緒に仕事をした3年はあっという間に過ぎてしまったが、その後は仲間と共にスタジオ立ち上げて活躍され、その後仕事で出会う事も有ったが、その度スタジオ名が変わってたりするものの、自由奔放の作画は益々磨きが掛かっていて感心させられた。 彼の仕事を見てると、最初にロボットアニメをやった事が良かったんではないかな…と思っている。一緒にやっていた時も彼にキャラの顔は自分が直すから自由にやるように言って、実際は修正しなかった事もあった(場内爆笑)。彼の持ち味を活かしたくやった事も有るし、当時は今ほど規制(設定に顔が似ていないとスポンサーに叱られる)が厳しく無かった事も、作画力を伸ばすのに良かったのかも知れない。(むちゃくちゃ自分解釈入ってます。気分害す関係者様おりましたらゴメンなさい) 5.金田仕事記1,「ゲッターロボG」「大空魔竜ガイキング「壮烈! 地球大決戦」…おそらく、なみきさん好みのカットがチョイスされていたんではないかと想像。 6.金田伊功研究「氷川竜介さん」が金田作画の魅力「パース、空間の取り方、自然表現(エフェクト)、タイミング、影の付け方」等について、秘蔵原画(ザンボエースやザンボット3の不思議なアクションやカッコいいポーズ等の上映)も踏まえ、論文発表の様な感じで解説。正直、釈迦に説法のような感じになってしまう、金田魅力十重知っている皆さんの場で堂々と説明されている処にプロの真髄見た感じです。最後のまとめとして金田さんとのプライベートの思い出を話されました。おそらく、研究論はこれまでいろんな処で話されてきた事の反復だったんではないのかな?と思える処も有ったんですが最後は本当に生の氷川さんの気持ちが表れてました。 金田さんから「今年も元気で行きましょう」といった年賀状をもらい、訃報の後、それを目にした時に落ちこんでちゃいけないと思った。こうなる事が分かっててもちろん書いたもので無い事は分かるが、この言葉の持つ意味に胸を熱くさせられた。また神社や仏教といった事を題材にした作品を一緒にやりたいといった話もしていた。 あとランデブー(月刊OUT増刊号6号)で「スタジオZ突撃インタビュー」の特集をケッダーマン氏と一緒にやったのが原画スタジオの実態を誌面で特集した最初だと思う。、これまでアニメというと「原作者」や「キャラデザイナー(作画監督)」が注目をあびていたが、原画マンに関心をもつ切っ掛けになった先駆けでもあるし、メカ作監として初めてクレジット表記された原画マンも金田さん(ムーの白鯨での「メカ修正」としてのクレジット)が最初だと思う。こういうジャンル(メカ部門)も有ると行った事を後人達に示す事に繋がり金田アクションを模倣する原画マンも増え、これまで無かったメカ部門が確立された。(…うろ覚えの中で書いたんで、ご本人がもし目にしたらここは違うと!ご指摘受けそうです。スイマセン) 7.金田仕事記2.「ジプリ編」(ナウシカ〜トトロ迄の金田さんパートをチョイス)上映終了後のなみきさんの台詞に一同爆笑になるんですが、そのエピソードを紹介します。 顔は流石ジプリというんでしょうか、見事に直されちゃってるんで金田さんらしさが少ないんですが動きを見ると納得!自分がナウシカが好きなせいでしょうかね!ナウシカでの仕事は直されててもよく分かります。またラピュタの稲妻や表情も映像を見れば説明なくても分かります。トトロは言われて成るほどと、動きから分かるものの、その後のジプリ作品も金田さんが原画をやっている事は知ってますが印象強いシーンで少ないんですよね!^^またジプリの作品自体も年を追うごとに印象が薄いモノに感じてしまうのは自分だけでしょうか?(館内爆笑)そんな小話はさみながら、OH!プロ時代の小松原さんの話も交えつつ「友永和秀さん」を壇上に上げて、時間押しちゃってるけどといいつつも思い出何かないと強引に話し引き出そうとします^^ 8.友人からの思い出1「友永和秀さん」金田さんとはじめて有ったのは何処だっけとなみきさんに言われしばし考えます。なみきさんはホルスの上映会だったかな?と言ったものの、コーポみのりの飲み会じゃ無かったっけ?ここでのお互いの酒豪ぶりが悪さをしてか、後に小松原さんから金田さんはOH!プロに誘われたんだけど、友永が居る処は嫌だと言われ、そんな理由で入らなかったといった話が有りますよ^^、。良かった話は無いの?と尋ねられまたしばし考えた後、実は今回の訃報の一ヶ月程前に「鋼の錬金術師(ゲーム版)」の絵コンテを通して金田さんの絵を見る機会が久しぶりに有り、興奮してしまい止めのカットを拡大してスタッフ(原画マンじゃ無く撮影スタッフ)に見せた処、若い人達は金田さんのカット見ても関心低く「へー」って感じで知らない事にびっくり!…ま、そんな中、絵コンテの雰囲気大事に原画を頑張って起こしたんですが(金田さんらしさが中々出せずやり直しを何度も繰り返したそうです)、そのカット割りが終わり一息した時に訃報を聞き、本当に驚いたといったお話をして下さいました。 9.友人からの思い出2「亀垣一さん」「平山智さん」「本橋秀之さん」 なみきさんが亀垣さん金田さんの思い出話などありましたらどうぞ壇上へと紹介した処、並んで座っていたZ、Z5の面子のお二方と一緒に上がり、いきなりの毒舌に一瞬ビックリ… まず参加者席にむかい「悔しいだろう!…悔しいよな!…自分より先輩や絵のうまい人達差し置いてこの場に立てるんだから!な、悔しいだろう!」と言いながら、今度は遺影に向かい「悔しいよな…こんなに早く死んでしまって…本当悔しいよ……おい、俺だけでなく何かしゃべれよ!」…とマイクを平山さんに そして渡された平山さんが思い出話とし、金田さんから教えてもらったエピソードを2つ!「飲み屋の看板は壊すものだ」「駐車している車は飛び乗って歩いてもいい」といった事を飲みながら聞かされた話をして下さり館内爆笑。 最後は本橋さんが自分が作画する時、金田さんの真似を意識的にする時も有るかも知れないが、そうする事でこれからも前進していきたい…といったお話をされました。 (本橋さんに関しては話聞くよりご本人に見惚れてしまい、話し半分も覚えて居なく、書ける内容端直でゴメンなさい。…実は結構ファンなのです^^) 10.弔辞2「庵野秀明さん」 ナウシカの時に憧れの金田さんと同じ処で一緒に作画ができる事が嬉しく、よく後ろから「どおしてこんなカットが描けるか」と観察や質問ばかりしてたんできっと仕事の邪魔をしてたかも知れません。今回紹介していたザンポエースのマグナムを構えるポーズは僕も好きです。またザンポット3のあの動きの謎を解明したく自分でもあのタイミングでの作画の真似をした事も有りましたが結局分からず終いでした。本当に憧れの人で、もっと作品を見たかったですし、そして僕の作品も見てほしかったです! 11.金田仕事記3.「りんたろう編他」 バース、劇場版銀河鉄道999とさよなら銀鉄の崩壊クライマックス+幻魔大戦のクライマックスの火竜+OVAダウンロードを上映。 12.弔辞3「りんたろうさん」 (ここは特に全編自分解釈で書いてます。表現手法も含め雰囲気重視でやってますんで突っこみ無しでお願いします) 遺影に向かい、「順番が違うだろう…本来なら君がここにいて僕がそこに…」 そしてこれからももっと金田君と仕事を一緒にやっていきたかったのに… 今流された金田君と一緒に仕事をした思い出は忘れられないものが多く、特に「ダウンロード」の製作の時はマッドハウスの人員が多くなってしまい、御互いの席が無くなってしまって怪しいビルで一緒に製作したよね! 2Fが宗教団体の事務所で3Fがサングラスした風貌の我々で、世間からみたらどっちが怪しいのか?といった処もあるんだけど、当時君が居無くなったと思ったら入会書もらってきた時は笑ったよね! また御互い詳しくないんだけど「密教」や「仏教」の話が好きで一緒にチベットへ行った事も今はいい思い出だよネ! 「ダウンロード」はサブタイトルに「南無阿弥陀仏は愛の詩」なんて言葉までなんだかわからないんだけどつけてリリースしたものの、OVAとしてはまったく売れない代物だったよね!御互い好きな事をやってきたよね!今はそこでのんびりしてて下さい。後から私もいきますんで…。 13.上記までの流れの中で書き落とした上映内容やエピソード等まとめて^^ 14.金田仕事記4.「平成アニメ編」 |
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