2003年2月19日
近所で犬の散歩の時会う人が管理人の姿を見ていたたまれなくなり、U病院の脳神経外科を紹介してくれました。その人の奥様がやはり腰と足の痛みを持っており、あっちこっちの病院をたらい回しされ、U病院で治ったそうです。その症状と私の症状が似ているとのことでした。正直にいってここのところ病院不信になりかけていたので、期待しないでとりあえずいってみました。


U病院では打撲もあるので整形外科と両方で診察が始まりました。当日は腰のレントゲンでした。先生の触診の見解は椎間板ヘルニアではないとのこと。どこか神経に障害をきたしてる可能性があるかもしれないとのことです。


2003年3月7日
U病院。この日は
腰のMRI撮影をしました。結果は右足に行く神経の一部が少々狭くなっているとのこと。ただこれくらいだとはっきりここが原因とは断定できないし、狭くなっている原因も断定できないので引き続き検査をやっていくことになりました。
初めて病院にかかってから納得のいく返事がもらえたと思いました。


2003年3月8日
次は
股関節のMRI撮影をしました。先生は疑わしい所はとにかく調べたいとのことで行いました。結果は異常ありませんでした。
でも、何度やってもMRI撮影は辛いです。痛い辛さより動けない辛さは大変ですね。


2003年3月14日
ブロック注射テストを行いました。肛門のちょっと上の骨の間の神経に麻酔を打ち、その後の足腰の状況を見る検査だそうです。
検査前に看護師から「
トイレは大丈夫ですか?とくにおっきい方!」と、言われました。何でかな?と、思いながら先生が「はい!おしり出して!これから打つよ。」と、言いました。一瞬先生の持っている注射針が見えました。すごい太い針でした。あんなもん打たれたら死んでしまうと思った時、数ヵ所麻酔を打ってくれました。これで痛みはなかったのですが、その後の注射が肛門のちょっと上の所に入ってきました。骨と骨の間をゴリゴリいいながら刺していき、麻酔薬がゆっくり入ってきました。おしりを中心に足腰に生温い液体が入ってきて、すごく気持ち悪いです。10分ぐらいたつと段々痛みがとれて来ました。先生が「どうです?痛みの具合は次回の診察の時にお聞きします。1時間は安静にしてて下さい。」と、言いブロック注射テストは終わりました。
おしりのあたりの麻酔がきれるまでの間、看護師の言っていた意味がようやく理解できました。肛門に力が入らないのです。しまりがなくなるのでおならの出放題です。もしうんこが残っていたら、うんこたれになる所でした。
しかし、この後の検査はもっと辛いものであることにまだこの時点では気づいていない管理人でした。


2003年3月28日
ブロック注射テストとここの所気候も暖かくなったおかげか、結構我慢できるレベルまで落ち着きました。でも、杖の生活は続きます。この日の診察では少し飲み薬で様子をみることになりました。


2003年5月9日
この日通勤の為、鶴見駅から京浜東北線に乗りました。いくら調子がいいといっても健常者とは違います。やはり座りたいものです。蒲田駅で降りるはずだったのですが、電車に乗ってすぐ、右足に強い痺れがきました。たった2駅なのにもう動けません。なんとかがんばって動こうとしてもだめです。周りの方にヘルプを求めればよかったのですが、はずかしくてできませんでした。動けないのでそのうち左足まで痺れてきました。満員なので横たわる訳にもいきません。ひたすら我慢したらとうとう大宮駅まで来てしまいました。駅員さんが回ってくるのを期待したらそのまま折り返し電車になりました。駅員さんも来ません。携帯で家に電話したらなんと、奥方がいました。たまたま仕事を休んでたのです。そのまま鶴見駅でひろってもらいそのままU病院へ直行です。


2003年5月19日
5月9日より整形外科での診察になりました。腰に原因があるとの見立で検査が始まりました。この日は
神経根造影検査です。昼すぎに病院へ行きエックス線テレビ室という所へ呼ばれました。中に入り検査着に着替えカメラ付きのベットにうつ伏せ状態です。背中を消毒して麻酔を打ちました。「これから造影剤を入れます。麻酔を打ってるから全然痛くないですよ。」と言われ、安心です。(管理人はこの検査内容を全く知りませんでした。)しばらくして「針をさします。いつもと同じ場所が痛かったら言ってね。」と言われ看護師の方3人が管理人の体を固定しました。全く理解できませんでした。次の瞬間、この検査の辛さが理解できました。激痛が右足ふくらはぎ横を通り指先まで走りました。「ぎゃーーー。」と言う叫び声まで出して泣いてしまったのです。すぐに麻酔を入れてくれまもなく痛みがとれました。検査台の上には管理人の汗と涙が池の様になっていました。
でも、麻酔の注入のおかげでしばらくは痛みがすっきりとれてました。(でも2度とやりたくない。)


2003年5月30日
先日の神経根造影検査の結果が出ました。造影剤を入れた所から下の方へは多少流れが悪いとのこと。そこで上の方も診たいとのことで次回
脊髄造影検査をすることになりました。検査ばかりで治療がなかなか決まりません。とりあえず1日おきに痛み止めの点滴を打ちに通院してます。


2003年6月17〜18日
この日は
脊髄造影検査です。1泊2日の検査入院です。AM10:00に入院手続きを済ませ、点滴を付けられました。PM3:00いよいよ検査開始です。前回の神経根造影検査の件がありとても不安です。いつ激痛が走るかと思うと、心臓バクバクもんでした。しかし、その不安もなく無事検査終了です。ストレッチャーで病室まで運ばれPM9:00まではベットで安静とのこと。まれに頭痛がでるとのことだそうですが、全然不具合はありませんでした。
翌日も腰と足の痛みを除けば問題ありません。無事退院ですがこの後、とんでもない事態となりました。


2003年6月22日
この日何事もなく過ぎ、夜、腰と足の為にと風呂に入りました。検査後初めての入浴だったのでけっこう長風呂してしまいました。それがいけなかったのか、風呂上がり突然頭に激痛が走りました。もう立ってもいれません。この痛みかたは以前、事故後にでていた症状ににていました。すぐに鎮痛剤を飲み寝ましたがこの頭痛はしばらく続きました。


2003年6月24〜28日
頭痛はまだ続いてます。鎮痛剤もなくなったので病院へ行きました。あまりの辛さを見た先生が「入院して点滴だね。」と、いいました。
低髄圧症候群と診断され、脊髄に造影剤を入れた時、髄液が漏れそれで頭痛が出るのだそうです。この点滴は4日間続きました。


2003年7月1日
先日の脊髄造影検査の結果が出ました。疑わしき箇所はあるのだがいまいち確定に不安な様子でした
一カ所造影剤の流れがよくない箇所があるそうです。この後、神経伝達速度検査股関節造影検査をやって最終的にどの箇所が悪いのか判断するそうです。


2003年7月2日
早速、
神経伝達速度検査です。検査室に入りまず正常な値を取るため左足から始めます。この時管理人の右足は膝下から下がほとんど痛みで動きませんでした。特にふくらはぎと足の裏です。足に数カ所電極を取り付け電極間の電気の流れる時間を測定してました。これが結構気持ちのよい検査でして、マッサージの低周波治療の様でした。左足が終わり次は問題の右足です。電極を取り付け測定を開始。しかしなかなか電気が流れてくれません。電極の位置をずらしたりレベルを上げるなど四苦八苦してました。ようやく終わり、「結果は主治医の先生から聞いてね。」とのことでした。


2003年7月3日
昨日の検査結果と腰のコルセットの引き取りです。結果は「少々電気の流れがよくないねぇー。低周波治療をやってみよう!」 この日より物理療法が入りました。メニューは低周波治療と腰の牽引です。低周波は結構気持ちがいいのですが、腰の牽引は辛いばかりですがこれも試練と思いしばらくがんばろうと思います。腰のコルセットは先生がきを効かして管理人のサイズにあったものを作ってくれました。しかし、つけてもあまり腰の痛みは軽減されません。でも、せっかく作ったのでしばらくは使ってみようと思います。あとこの日、右足底装具の型取りをしました。管理人の足の裏を見て腫れあがっていたので(早い話扁平足になった。)少しでも歩行の助けとなればとのことです。少しでもいいから普段の生活が楽になればいいと思いできあがりを楽しみに待ってます。

腰椎用軟性装具と言うそうです。


2003年7月15日
この日は
股関節造影検査です。いままでの造影検査はすべてうつぶせ状態での検査でしたが、この股関節造影検査は仰向けでの検査になります。と言うことは今回は針が刺さっている所が直に見えてしまうのです。これは精神的に非常に辛いものでした。
検査台の上に寝かされます。当然下半身はスッポンポンの状態です。検査箇所は股関節なので当然あの部分は
丸出しノーカットです。若い看護師(女性)が「前バリはりますねぇー」と、微笑みながら貼っていきました。早速、検査開始です。まず麻酔。麻酔が効いたところで先生が五寸釘のようなものを持っているではないですか!なんとそれを管理人の股関節にズブズブ入れていきました。麻酔が効いてるので痛みはないのですが、直接見えてるのでなんともいえない気分です。それから造影剤を入れ薬が回るまで針は刺しっぱなしでした。最後に麻酔を入れて終了です。この麻酔が効きすぎて半日は下半身は動きませんでした。


2003年7月24日
前回の検査結果をもとに主治医の先生は右膝下に原因があるのだが、その先がまだ判明しかねるとのことでした。そこで先生の上司にあたる整形外科部長の診察を受けることになりました。
あとこの日、右足底装具が出来てきました。見た目は頼りなさそうでしたが装着しないよりは全然いいです。少しは歩きやすくなりました。

これでつちふまずの部分を持ち上げふくらはぎの負担を軽くするそうです。


2003年7月29日
整形外科部長の臨時の診察を受けました。結果はいままでのデーターからでは判断しにくいとのことで今後、リハビリのメニューに筋力トレーニングとストレッチを追加することになりました。リハビリの経過を見て今後の治療にあたるとのことです。


2003年7月31日
この日より筋トレとストレッチが始まりました。感想は、−−−−−とっても辛い。
でも辛いのがリハビリと思ってがんばりまーす。(低周波治療、腰の牽引、痛み止めの点滴は続いてます。)


2003年8月28日
筋トレを1ヶ月続けたところで右足首に痛みが出てきました。無理に曲げたり動かすとふくらはぎまで痛みが走ります。先生がなるべく自力で歩行が出来る様にと装具を作ってくれました。ちょっと
ごつい装具ですが歩くには結構楽です。
 SHB(右短下肢装具) おかげでサンダルしかはけません。


2003年9月
今年の初旬からあまり右足に力がはいらなかったので実は3月頃から車の運転は左足だけで行ってました。(当然AT車!) この時点で乗っている車(
ニッサン サファリ)がディーゼル規制に引っかかり乗れなくなったので、アクセルペダルがブレーキペダルの左側にくる様にアタッチメントの付いた車(ニッサン マーチ)に交換しました。いままで腰を捻りながら左足で運転してたのでその後は非常にらくちんです。でもこれが身障者用の車なんだなぁーと、少々複雑な気持ちでありました。(でも楽が一番!
 
ペダルは取り外しOKなので健常者の方でも運転できます。


2003年10月中旬
このころから筋トレを行うと右足の膝から下が異常に冷たくなり紫色になってきます。痛みも最悪です。指と指の隙間がなくなるほど足も腫れあがります。この後、交換浴という温浴療法も取り入れました。が、そのかいなくあまり効果がありませんでした。リハビリ担当の先生が「筋トレをすると段々ひどくなね。主治医にカルテを回すから診察を受けてね。もしくは大学病院で検査を受けた方がいいかもしれませんよ。」と、言われました。とりあえず診察を受け、リハビリはお休みすることになりました。


2003年11月11日
突然痛みが増してきました。ふくらはぎから足の裏にかけての痛みで装具も付けてることができません。椅子に座れば膝下の感覚がなくなり冷たくなります。足は紫色になります。主治医が「これは注射で治そう。ペインクリニックに診察してもらいましょう。」とのことでペインクリニック科へ受診となりました。ところが同じ病院の科なのですが担当の先生が週に一回しか診察しない通いの先生だったのです。ペインの診察まで1週間も苦しんでるのは辛いので痛み止めの点滴と筋肉注射を一日おきに打ってその場を凌ぎます。


2003年11月19日
やっとペインクリニックの受診日がきました。まちに待った診察です。診察をしてもらい先生が「
んむー。これはRSDですね。」と、、、RSDとはなんぞや!? 
RSDとは、外傷など原因のある痛みがそのまま残ってしまう病気だそうです。管理人の場合、
右下腿反射性交感神経ジストロフィーといって、右足の裏に受けた衝撃で右足に痛みが残り交感神経がコントロール出来なくなっているのではないかとのことです。色々言われたのですがあまりにも難しく最近確立された病名とのことです。でもこれでやっと診断がついたという感じです。これからブロックの検査をして治療方針を立てるそうです。


2003年12月3日
難題です。ペインの先生は週一の通いで一人で診察と治療をしてるので一日3人しか診察してもらえません。予約診療もなかなかうまくいきません。痛み止めの点滴と筋肉注射も打ってばかりいると慢性化して効きが悪いです。
毎日辛い日々を送ってます。


2003年12月17日
ドラッグチャレンジテストを行いました。この検査は管理人の体にはどの薬が合うのか、体の反応を診る検査です。4種類の薬を時間をわけて点滴の側管から入れていきました。
色々検討した結果、
腰部交感神経節ブロックをやってみようかと言われました。しかし、このブロックは腎臓、尿道を傷つけるかもしれないうえに、効果が期待できるかどうかはブロックしてみないとわからないというリスクがあるそうです。先生はあまり勧めたくない感じでした。しかし、このまま苦しむよりいいかなと思い治療をお願いしました。が、例のごとくまた待たされます。治療は年を越した1月28日とのことです。気が狂いそうです。


2003年12月31日
大晦日だというのに管理人はせっせと痛み止めを打ちに病院通いです。真冬のさなか右足には装具付けているので靴下は履いてません。(水虫になってしまうからです) あまり血液が通ってないせいか紫色に腫れあがって氷のように冷たいです。感覚がないせいか寒さをまったく感じません。左足は感じるのですが。ちなみに右足の体毛(スネ毛)はほとんど抜けてしまいました。さみしー。




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