理由




天空大陸上の首都、ティカーノ市。
そこでは戒厳令がしかれていた。
革命天空などと書かれた旗が風になびく。
魔法と銃撃が道を飛び交う。
巻き込まれた建物が音を立て破損する。
リーダーであるアーガスは緊張状態でも冷静だった。
ここまでこれば、自分自身の想像によると重火器が主な皇帝軍と魔法や魔術などを気楽に使える自軍。
勝敗はつきつつある。
「アーガスさま!宮殿が制圧されました!残っているのは皇帝とその側近のみです!」
アーガスは急いで戦闘服の上からコートをはおった。
宮殿に向かう。

皇帝はみすぼらしい外観の老人だった。
何かの中毒症状ではないかと思えるほど目が腐っている。
「2人きりで・・・・話したい・・・・・・・席を立て。」
皇帝が言うと、アーガス軍も首をかしげた。
「全員部屋を出ろ、警備を怠るな。」
こうして皇帝とアーガスのみになった。
「知って・・・・・おるか?」
「何をです?」
「・・・・・地上にいた我らの同胞はほぼ絶滅した。」
アーガスの顔が一気に青ざめた。
「これは・・・極秘情報、今は魔法も使えぬ者どもが地上を支配しておる。」
「なぜ!?魔法も使えぬ者など奴隷にすぎぬはず!」
皇帝はさっきより猫背になった。
「反乱があった。これを知らぬ市民は多いはず。・・・・この大陸を、人々を守るには何も言わねばよい。」
「この大陸の上昇用エネルギーの残量は?」
「多くはない、もって200年。」
アーガスの顔色は今や化粧をした女性より白かった。
「さあ、私を刺すがよい。この大陸を、人々を守るために。200より先を。」
アーガスはそれを聞いた瞬間皇帝を白い炎で焼き尽くした。

 先ほどの会話が聞こえたらしい革命天空の関係者も、元皇帝の側近もまっさおになっていた。
「私が、皇帝になる。」
アーガスは拳を握り締めて言った。
「そして、この大陸を崩壊させない。人々を守る。」
アーガスは半分頭真っ白状態で宣言した。
「側近どもを殺せ。私は極秘資料を探す。どんな邪法を持ってしてもこの大陸を守る。」
決意した青年の顔色は悪かったが、その言葉にはちからがあった。
革命天空の関係者はいそいそと動いた。
絶対に、この大陸上にいる者たちを守る、絶対に。
青年は何も残っていない王座をじっと見つめていた。
END






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atogaki
しばらくぶりに書いたので変かも。
それにしてもしばらくぶりでコレって・・・1番も終わってないのに・・・。
更新遅くなってごめんよー。

なぜこのお題にこれなのかは・・・想像にお任せします。