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長崎県議・野本三雄の『長崎 夢、確かなカタチに!』

一問一答

2011年 7月

玄海原発特集3・玄海原発の運転再開をどう考えるべきでしょうか?

県民の質問
玄海原発の2、3号機の運転が再開されるようですね。本当に安全性は確認されたのでしょうか?
野本の回答
2、3号機は定期点検明けなので、基本的な安全の確認はできているはずです。私はむしろ稼働中の1号機を心配しています。3号機については、「基本的な」確認のほかに「プルサーマル発電」に関する点検がなされているはずですが、こちらは国内第一号機と言うことで他にあまり例が無く、また故障をきっかけに点検に入った経緯があるため、点検が的確になされたのかどうか気になるところです。
震災を踏まえての安全確認については、原子力安全・保安院に対し、シビアアクシデントへの対応に関する措置の実施状況を報告する形で行われているようなのですが、外部電源の確保や防護服の常備など、「福島の事故を踏まえた確認ではあるだろうが本質的な安全対策には遠く及ばないのではないか」と思えます。
県民の質問
玄海町と佐賀県の合意だけで運転が再開されてしまうことに危惧を覚えます。長崎県など周辺の自治体は意見できないのでしょうか?
野本の回答
隣の県とはいえ、玄海原発のすぐそばの半径10キロ圏内に位置するのが長崎県の鷹島です。鷹島からは正式に運転再開に反対する意見を申し入れるなどの具体的な行動がなされていますが、先方に影響を与えているようには思えません。
事故が起きたら今回のトピックスで取り上げた論文通りの被害が出るとは一概に言えませんが、鷹島町だけの問題で終わるとはとても思えません。記事では敢えてご紹介しませんでしたが、もっと恐ろしいシミュレーション結果も提示されていて、半径30キロ圏内(松浦市、壱岐市郷の浦町、佐世保市・平戸市の一部などを含む)の被害は深刻なものになると考えられています。
もっと県内全体で議論し県民レベルの意見に押し上げて、大きな運動として意思表示していくべきだと考えます。
県民の質問
原発は一切停止して欲しいという思いもあるのですが、電力の供給のために原子力発電は廃止できないとする意見もありますよね。エネルギー需給や経済性の面から、原発廃止は実現可能なのでしょうか?
野本の回答
現在の九州電力の電力供給は、その42%を原子力に頼っています。(2009年実績)原子力発電は、コストが安くCO2排出量が少ないため、電力会社はその割合を50%にまで高めたいと考えているようです。
しかしコストが安いというのは、事故に対する備えや事故後の補償などをコスト計算に含めていないためだと思いますし、なにより安全な生活が脅かされるというのはコスト計算では測りきれないものです。
もし火力発電等で置き換えるとしたら、何件の施設を建設し何年後ならば原発を廃止できるのか、具体的なデータの検討を開始すべきでしょう。もちろんCO2削減のための別の策の検討や、廃止までの期間を安全に過すための原発の安全基準の見直しなども必要だと考えます。
県民の質問

冷静に議論し、安全性と経済性のバランスを考えながら対処していきたいですね。何か参考になる書物などはないでしょうか?

野本の回答
玄海原発は大丈夫か?本稿には間に合わなかったのですが、最近出版されて読んでみたいと思っている本があります。
ゴマブックス刊、「故郷と”地元”原発を考える」編集部著の『玄海原発は大丈夫か?〜玄海原発から半径80km圏内に故郷を持つあなたへ〜』という本で、万一の原子力災害が発生した際「原発立地ではどんな被害が予想されるのか」、「地域住民はどう対処すべきか」を、識者へのインタビューと近隣自治体等の公表資料から検証したものです。
「反原発」的なトーンではなく、むしろ「今すぐ原発をやめるわけにはいかないのだから、リスクとどう付き合うかを考えよう」という内容だとの書評がありました。興味のある方はご一読ください。
一問一答
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県民の皆さまにいただいたご意見・ご質問を、私が調べたり、関係部署に問い合わせてお答えしています。
一級建築士としての野本三雄にご質問をいただくこともございます。
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