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長崎県議・野本三雄の『長崎 夢、確かなカタチに!』

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2011年 5月

食中毒症例が増える季節 危険なのは生肉ばかりではない

厚生労働省PR動画『食中毒予防・お肉はよく焼いて食べよう』
(▲クリックすると動画が見られます)

富山、福井の焼き肉店で生肉のユッケを食べた人に食中毒が発生し、5月10日現在で4人の方が亡くなられた。家族で楽しんだ食事で、まさかそんな目に遭うとは誰も想像しなかっただろう。亡くなられた方々やご遺族にお悔やみ申し上げ、今なお入院加療中の多くの方々の快癒を心からお祈りしたい。

問題の焼き肉店の社長の記者会見が多くの批判を呼んだが、少なくとも「生食用の牛肉は流通していない」という事実の周知には大いに役立ったと言える。このことは飲食業界で食肉を扱う人には常識といっていい話らしいが、一般には加熱用と生食用が当然別々に流通しているものと誤解されていた。

魚刺身を指して「日本には生食の文化がある」などという人もいるが、日本に肉食が根付いたのは明治以降になる。まだまだ浅い文化なのだ。今回の事件は韓国料理のユッケが原因となったが、欧州の料理にもタルタルステーキがあり、日本の文化に起因するとは言えないように思う。

生食用の肉については、と畜の段階から厚生労働省の基準があるが、これを厳密に守って流通しているのは牛レバーと馬刺し用の馬肉のみである。その他の部位について生で提供されている料理は、本来加熱用の肉を注意深く処理することによって、食べるか否かの判断を消費者にゆだねた物と言える。

今回の焼き肉店に関しては、地域の保健所から調理上の安全衛生管理について注意指導はなされていたが、その内容は本部から各店舗に徹底指導されておらず、保健所側も後追い調査をしていなかった。複数店舗で食中毒が発生していることからみて、肉の汚染は卸業者の段階で発生していたと考えられ、流通のすべての段階で問題があったことになる。

一般消費者は保健所の指導監督を信頼して、営業している店は当然そのチェックをパスしていると考えるから、今回の事件で被害者側の自己責任を問うのはあまりに酷である。しかし今後の教訓として日本人全体が、食に対して本来持っていた警戒感を取り戻すべきではないかとも思う。

きちんと衛生的な処理をして生肉料理を提供していた全国の焼き肉店が今、風評被害にあえいでいる。信頼できる店舗であるかどうかを消費者自身が見極め、安全に食事したいものだ。これから夏にかけてただでさえ食中毒が増える時期であり、危険なのは生肉料理ばかりではない。きちんとした食中毒予防の知識をもう一度見直すこと、そして、幼児や高齢者など抵抗力の無い者にはなまものは食べさせないという、古くからある戒めを今こそ思い起こしていただきたい。

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