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長崎県議・野本三雄の『長崎 夢、確かなカタチに!』

今月のトピックス

2009年 5月

四川大地震から一年 思いを新たに、今後の耐震対策に活かそう

2008年5月12日14時28分、中国四川省で発生した大地震は、中国人民だけでなく世界中の人々に大きな悲しみをもたらした。同年7月22日時点の中国民生部の発表によれば四川大地震の死者約7万人・負傷者約37万人・行方不明者約2万人となっている。地震発生後一年を経過しようとする今、犠牲になられた方々への哀悼の意を表すると共に、被災され今も苦難に喘いでおられる方々へのお見舞いを申し上げたい。

被害を知らせる報の中でも学校校舎のもろさは注目された。四川省だけで7千棟近くが倒壊し、耐震基準の甘さと手抜き工事の横行が指摘され「おから工事」という中国風の表現が日本語にも浸透したほどだ。昨年11月21日の四川省副知事による発表では生徒の死亡者数を1万9065人とし、これは9万人以上とされる死者・行方不明者全体の2割を越えている。

「おから工事」とは、コンクリートの建物の壁が砂の配分を多くしているために指で触るとボロボロと崩れ、それが豆腐のおからで作ったようなものであるということから言われる。鉄筋コンクリート建築でも規定された鉄筋の数を減らしたり、太さを規定のものよりも細くしたりしていて、地震の際にあえなく倒壊してしまった。地震以前からオリンピックに向けての粗製乱造建築には批判があったが、最悪の形でその結果を露呈することになったのである。

日本でも2005年、耐震偽装問題が大きく取り上げられ、また1995年の阪神・淡路大震災、2004年・2007年と続いた新潟地震、2005年の福岡西方沖地震など、近年の地震被害の甚大さから、公共建築物、特に学校校舎の耐震化は急務とされてきた。そこに昨年の四川大地震の被害の教訓があって、今、学校耐震化の気運が日本各地で高まっている。

折しも、サブプライムローンの破たんに始まる世界的な大不況の真っ只中。経済活性化のために投じられるまとまった資金を学校耐震化のために使おうという自治体は多い。

わが長崎県は残念ながら、ここ数年、学校耐震化率が日本のワースト1位であった。経済事情に関係なく耐震化工事は期限を設けて進められていたが、経済対策・雇用対策という資金的な後ろ盾を得たことで具体的な目算が立ち、期限の繰り上げや対象施設の拡大など、子を持つ親にはうれしい施策が講じられることとなった。

しかし喜んでいるばかりいられない。雇用対策の意味も兼ねるなら一時的に大量の工事が発生しないよう、時期をずらして計画する必要が生じるだろうし、夏休み中に工事を済ませてもらえるとは限らないだろう。代替教室が必要になる場合もあるかもしれない。全国的な学校耐震化の動きと時期を同じくするということは、資材不足や廃材処理の対策も必要だ。

そして何よりも、粗製乱造になってはならぬ。地震が起きたら地域住民の避難所ともなる場所だ。耐震基準の数字の上だけでなく、自分の子供が学ぶ校舎であるという気持ちで業者は工事に臨んでほしい。県の側も、多くの工事が発生して大変だろうが、しっかりと前後のチェックを行ってもらいたい。

冒頭に掲げた動画は、動画サイトYouTubeに投稿されたものだ。中国四川大地震の犠牲者を追悼し、救援復興の第一線で奮闘している人々へ敬意を表するために作られた、と解説されている。画面中央の▲マークをクリックすると11分程の画像がご覧いただける。一部に悲惨な画像もあるのでご注意いただきたい。これから耐震化工事にたずさわる全ての関係者の皆さんにみていただきたい。

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