〜お正月の初夢〜
豊かさと平和のロマン・アジアハイウェイ
壱岐・対馬がその一翼を担うかも・・・?
長崎からアジアに目を向けて
日頃、私たちは身近な長崎県内の道路網整備に目を向けている。今回は、お正月らしい初夢で、大きくアジアハイウェイのことを考えてみた。

アジアハイウェイは1959年、オーストラリアのブロードビーチで開催された第15回「国連アジア極東経済委員会」(ECAFE、現ESCAP)総会で採択された、ユーラシア大陸を横断する壮大なハイウェイ化計画である。

基本的には、既存の道路に「アジアハイウェイ」と明記した共通の標識を設置する。つまり、道路”建設”計画というよりも、つながり、交流していこうとする人々の意思の象徴である、と思える。アジア諸国を幹線道路網で結び、国内、国際間の経済文化交流、友好親善、平和発展を目的としているのである。

全41路線からなり、全長は約66,000km。実施にあたっては、各国の財政事情を考慮し、段階的な工事施工を基本としている。日本は積極的にこの計画を援助している国の筆頭である。
(詳細はニューアジアハイウェイプロジェクト概要のホームページをご覧いただきたい。)

長崎県民としては、壱岐・対馬がこの夢のある道路の一翼を担う可能性があることに注目したい。

アジアハイウェイは地域の“平和と豊かさ”の象徴
アジアハイウェイの全41路線うちの第1号線は、東京を基点とし、福岡・釜山・ソウル・北京・ハノイ・プノンペン・バンコク・ヤンゴン・インパール・ダッカ・ニューデリー・カブール・テヘラン・アンカラそれからヨーロッパの入り口イスタンブールまで、32カ国を結ぶ壮大なハイウェイ計画である。1959年に着手されて以来、各地の地域紛争や財政難のなかで、少しずつ実現に向かって進んでいる。
県政研究
道路の設計基準は高くない。最低限の規格は、車道幅員6m、2車線、簡易舗装というものである。日本国内でも、新規に道路を建設するのではなく、「東名」・「名神」など既存の高速道路が指定される見込みである。しかし財政難の国にとっては、それでもなお困難な事業なのである。

さらになにより、”平和”でなければ道路はできない。だから北朝鮮の区間は路線設定が出来ていない。ミャンマーの湿原地帯も難航している。アジアハイウェイの完成は、この地域の”平和と豊かさ”の象徴なのだ。アジアの、世界の願いであるといえよう。

アジアで着実な建設の歩み
日本政府は、この道路建設の最大の援助国である。バングラデシュのメグナ橋、カンボジアの道路や橋の改良、ベトナムのハイバントンネル、アフガニスタンの道路建設、西の端トルコの第二ボスボラス橋の耐震工事など各地で日本の技術が活躍している。
アジアハイウェイのルート図
“日韓海底トンネル”も、技術的に可能!
福岡・壱岐・対馬からソウル・北京へバス旅行ができるかも!

博多から釜山へは、現在の移動手段は当然ながらフェリーである。しかし、アジアハイウェイの具体化に伴い、韓国と日本を結ぶ海底トンネルについても真剣に討議されている。日本と韓国を結ぶ“日韓海底トンネル”のために地質調査データも蓄積されているようだ。

日本のトンネル技術は世界の評価を得ており、技術的には不可能ではない。関門トンネル、青函トンネル、イギリスとフランスを結ぶドーバー海底トンネルなどを実現し、東京湾アクアラインのトンネルのような潜函工法も得意としている。

当然、壱岐と対馬が、日韓トンネルの中継点となるだろう。朝、長崎でバスに乗り、博多からトンネルに入り、壱岐と対馬で休憩し、夜はソウルで焼肉を食べ、翌日は北京ダックに舌鼓。このお正月の夢が、正夢になればと思うのだが・・・・。
→写真:バングラデシュのメグナ橋
(日本のODA無償援助)