5 農林水産業の近代化と体質の強化
『夢楽(むら)づくり維新』 美しい風格のある村づくり
   諫早市森山地区は、「夢楽づくり」だと思う!
武部勤先生著『夢楽(むら)づくり維新』
ドイツ、スイス、ベルギー、フランス、アメリカの農村を見てきた武部勤自民党幹事長が農林大臣時代に出された『夢楽(むら)づくり維新』という本がある。「都市と農山漁村の共生・対流を進める調査会」の虎島和夫氏から、それをいただいた。

ヨーロッパの美しい風格のある村をたずねて、それぞれの歴史を大切にした個性のある地域づくりに感動して、日本の農村づくりの参考にしたいと著されたものである。

わたしも長崎という歴史と個性の際立った地域の街づくりに取り組むにあたり、共感するところ大であったので、ここにご紹介したいと思う。


日本の政治を「願望実現型」に変える3つのキー
そのためには、日本の政治を対症療法的な「問題解決型」から「願望実現型」に変えること、そのために3つのキーがあると考えたそうだ。

第1は、美しい国、美しい自然、美しい村、町並み、美しい心、言葉といった「美しさ」を大切にすること。

第2は、「自立自尊」自分の考えを発言し責任を持っていけば品格のある国地域づくりができる。

第3に、「コミュニティー」である。日本には古くから助け合う伝統的なコミュニティーがあった。最近これが壊れてきて、その復活が不可欠である。


私は、その考え方に賛同するものであり、すでにその方向での地域づくりが始まっていることを感じている。

確かに、戦後の農村生活改良は、農家の“かまど改良”や“キッチンカーの巡回”から始まったように、「問題解決型」であった。

しかし最近は、地域住民生活の全体像を考えた、総合的な視点に立った“夢のある地域計画”に基づく事業が農村地域で姿を見せてきている。


森山町の地域設計への取り組みに学ぶ
今は、諫早市の一部になった森山町の地域設計などはその典型的なもので、街づくりのあり方として学ぶところが多い。。

橋村元県議と田中県議の2代の元森山町長が取り組んでこられたものだと思うが、すこし、この町のたたずまいを紹介させていただきたい。
野本三雄の見ます・聞きます・話します 1・高齢化社会に対応し、生きがいのある社会づくり 2・女性の地位向上と能力の発揮できる環境づくり 3・たくましい心と体を育て、豊かな感性を育む学習環境 4・暮らしと産業の基盤である交通網の整備促進 5・農林水産業の近代化と体質の強化 6・商工・観光の振興
野本三雄のお約束
“唐比ハス園”と“ふれあい牧場”は広大な低湿地が蓮池公園や牧場になり都市住民との交流の場である。

(←写真:唐比ハス園)
唐比の町営住宅団地は、傾斜地を生かしたユニークなデザインで都市景観賞を受賞した。

この地区に都市から転入した住民は、設計事務所や手工芸の工房、喫茶店などスローライフを楽しみ、地元農家との交流で農作業を学ぶなど新しいコミュニティー。農村集落排水事業で下水道も完備だ。 

                   (→写真:唐比の町営住宅団地)
“図書館”は、木造である。その貸出図書数は、県下最多クラス。

図書館に隣接した“農村れすとらん星が原”は、地産のレンコン料理が名物。ヨーロッパ風のサービスで観光客にも好評。

そばには“もぎたて市in森山”の売店がある。近くの農家や漁民の出品で新鮮安価な食品や花、手芸品がある。働くご婦人の元気な声がする。

それらを結ぶ道路沿線は、花や街路樹で飾られている。整備された運動公園がある。

(←写真:もりやま図書館)
近々に“諫早干拓”で造成された農地が完成する。地域経済は拡大し、人口の減少に歯止めがかかるだろう。それらを想定した未来展望の町づくりである。

個性と活気ある地域づくりは「美しさ」そのものだ。そこに育まれる心豊かな「コミュニティー」。「自主自尊」で考え、実現していく森山地区住民の知恵と活力。

県下全ての地域が、その特性を生かした「夢楽づくり」ができるような政治のあり方を目指していきたい。