県立図書館の機能充実整備について
図書館の建物自体が文化財
9月県議会で県教育長は、「県立図書館は老朽化し、館内や駐車場も手狭になっている」という趣旨の答弁をしている。

私は、これが現図書館の取り壊しを意味するのであれば残念に思う。機能的に満足できなくても、コンクリートの建築物が僅か40年で老朽化とは情けない。現図書館は、その建物自体が文化財であると思う。

図書館の機能面の充実整備
図書館の機能面の充実整備は、必要なことである。
長崎県の歴史資料などを保管し、郷土史の研究に活躍している現図書館の「郷土課」などは、隣接地に新しく建設中の歴史文化博物館への移管も可能だろうし、駐車場は共用も検討していただきたい。

映像、音響、電子システム文書の保存など、新しい図書館機能の追加も必要だろうが、さらに、近代の歴史的公文書の保存も検討していただきたい。
そのことについて、いささか私見を述べたい。

近代の歴史的公文書の保存
県の文書取扱規定第61条で「歴史的文書等の収集及び保存」について規定している。県庁の書庫で保管されていると思うが、万全を期すためには「長崎県公文書館」的な施設整備が必要であろう。
県政研究
県立図書館
県の公文書は、原爆後の県庁火災と、昭和25年の県庁立山庁舎(現歴民館建設地)の火災で多くの貴重な資料を焼失した。これらの教訓を生かさねばならない。

行政文書の消失は、年を経る毎にその重大性を感じることになると思う。

県下各市町村の保存文書の保存
市町村合併で、その歴史的文書の散逸も心配なことである。

たとえば、戦後の農地解放による土地所有制度改革の研究をしようとすると、県市町村の関連資料を調べることになろう。いま、重要性を感じなくとも、後日の研究のことを考えると保存の必要がある。
県の公文書館で合わせて保存されることを希望したい。
 
近代行政資料保存の学芸員の設置を
現在の行政文書の保存基準は、行政担当者の判断に任せられているようだが、出来れば専門の学芸員や民間有識家などの参加を検討していただきたい。

行政担当者とは、視点が異なると思う。検討していただきたい。