ノコは飼育に関して気難しいクワではありません。夏の終わりと共に☆になってしまうクワですが、卵から育てるとずいぶんと長生きです。せっかく手に入れたノコなのですから子々孫々と育ててみましょう。
なが〜いコンテンツになっております。ピンポイントで知りたい方は下のリストをご利用ください。ちなみに、初心者向けな内容になっています。加えてよく脱線しております(^^;
成虫のみを飼ってみたい方のための説明です。卵まで欲しくない方はこちらを参考にしてください
ノコの成虫を飼うのに必要な物はたいしてありません。ケース、マット、餌、以上の三点です。各アイテムについて少しだけ説明してみます。

←上のケースが小、下がミニと呼ばれてるサイズです。容積は3Lと1.4Lです。
私の場合マットはこのような物を使っています。→

飼育ケース 大きなノコをペアで飼うならば上のケース。小さいノコならば下のケースで十分です。♂を多頭飼いするならばこれ以上のケースが必要となります。基本的には♂1♀2以上の飼育は別なケースを利用してください。喧嘩が起こり悲しい事になります。
マット 多くのメーカーから色々なマットが販売されてますが、たいていの物でしたらは何を使っても問題ないです。用意するのが面倒ならば黒土でもいれておきましょう。

←餌です。昆虫ゼリーなどと呼ばれている代物です。中央の木は皿木などと言う代物です。あると便利だったりもします。
→ノコです。これも必ずケースに入れておきましょう

エサ ごくごく普通のゼリーでかまわないような気がします。ゼリーがない場合はバナナを食べるらしいです。一袋50個入り400円程度
ノコ 飼育には必須アイテムですが、そういった意味でのせているわけではありません。可愛いのでつい貼り付けてしまいました。
セッティングなどと言っても大げさなものではありません。
ノコの飼育セットについて個人的に心掛けてることなども書いてみました。

セットしてみました。言い忘れてましたが、ケースの中に何か掴まれる物を入れてあげてください。写真のものは産卵木を割った残りものですが、ノコが掴まれるものならば何でも良いです。

1 買って来たばかりのケースは一回水洗いをしてみましょう。嫌な物質がついてると悲しいからです。私はあまりやりませんが...
2 マットを入れます。サービスしたい気持ちは理解できますが、少しで大丈夫です。4cm位の厚さがあれば十分です。
3 止り木を入れておきます。ノコがひっくり返って起き上がれなくなり☆になります。ノコが掴まれればなんでも良いです。注意!:建築用の材木は防虫加工してあるので使用しないほうが無難らしいです
4 ノコと餌をいれて蓋をしておく。これで完了です。ケースの蓋ですが、必ずしっかりとはまっているか確認してください。クワガタは信じられないような逃亡をやってのけます。蓋を齧って逃亡なんて話もあります。
セットした後のメンテナンスですが、ほとんどありません。犬猫と違い遊んであげても喜びません、たいていは怒られます。一日一回ご機嫌を伺うような気持ちで接すると○です。
1 ノコはあまり湿度も必要としないような気がします。ですがマットがカラカラに乾燥してるのはいただけません。適度に霧を吹いてみてください。
2 エサを与えてください。一週間に一度くらいは残っていても取り替えてあげましょう。夏の終わりに☆になってしまうクワなので、新鮮なエサを常に供給してあげることが、飼い主としてノコにできるわずかな事かもしれないので...
ちょっとだけノコに気を使ってみる方はあわせて御覧下さい
クワガタの採集にゆくと、よく木の根部が掘り起こされてることがあります。クワが潜っているからです。しかし私の今までの経験では、ノコが潜っているのを見たことはあまりありません。木の洞などに隠れていることも少ないです。たいていは、ただ木にくっついています。多少位置に気を使ってはいるみたいですが、基本的には丸見えです。ノコは必死になって隠れるクワではないのです。
そんなわけで、ノコは自然界ではあまり土に潜ったりするクワでは無いような気がします。飼育ケースの止まり木などを多少複雑にレイアウトすることで、ノコ本来の生活が保たれるかもしれません。よって上のようなレイアウトをしてみました。♀はさておき♂はマットに潜らずに木の裏側にくっついていることが多いです。成功です。なにが成功かと言いますと、泥だらけになったノコやマットまみれになったノコはイマイチなのです。遊んでもらうためにマットを掻き混ぜ掘り出して、表に出す前にクワのマットをパタパタするのが面倒なので成功なのです。
余談ですが、採集の際に掘り起こした根部は埋めなおしておきましょう。樹皮のめくれなども剥がすのはやめておきましょう。クワが隠れる場所がなくなり鳥などの餌食になってしまいます。樹皮の奥に逃げ込んで採集できなかった場合はクワの勝利なのです。負けを認め見逃すのが心意気だと思います。(^_^)
せっかく手に入れたノコなので産卵させてみたい。ノコの卵と幼虫も見てみたい。そのような方は産卵用のセットを組まなくてはなりませぬ。
産卵セットなのですが、正直イマイチ説明する自信がありませぬ。。こんなサイトを立ち上げてみたものの、私は初心者なクワ人なのです。逃げ出したい気分ですが、さけては通れない問題なので立ち向かってみたいと思います。ちなみにノコ自体は産卵が気難しい種ではありません。わりと簡単に産んでくれます。
産卵セットを説明する前の予備知識的なモノを...
ノコはマット産みと呼ばれる産卵方法をとります。カブトムシの様にマットにポロポロと卵を産みます、ところが産卵木にも産んだりもします。なんだかなぁ?なクワなのです。マットにも産卵木にも産む...どっちかにしてくれれば楽なのに...

産卵木と発酵マットです。産卵木についてる黒い虫はおまけです。大きな声では言えませんがでっかいコクワだったりします。発酵マットは自作だったりしますが大手メーカーなどから販売もされています。

産卵木はホームセンターなどで手に入ったりします。大量に購入するならばネット通販が安いです。種類は色々ありますが、安いもので大丈夫です。強いてあげれば柔らかめが良いかもしれません。無理に用意する必要はありません。
マットは大きく分けて二つの種類にわかれます。未発酵マットと発酵マットです!!どうです?ショックですか?私はショックです。色々な意味で..まあ、とにかく二つに分かれるのです。
未発酵マット とは、成虫飼育のマットとして紹介したものがそうです。大抵は使用済みの椎茸のホダ木を粉砕したものです。ひらべったくゆうと、朽ちた木を細かくした物ですな。一次発酵マットなんて呼び方をする場合があります。幼虫の餌になったりします。
発酵マット ですが、こいつも幼虫の餌です。未発酵マットに生オガや小麦粉やら色々と添加して発酵させたものです。なぜそんな余計な事をするのかと言うと、でっかい成虫を手にするために栄養のある餌として手を加えるわけです。ノコを飼育するには、よく発酵したマットが適しているなどと噂されています。二次発酵マットなどと呼ばれていることもあったりします。大半のクワ人は自作をしています。色々なものを添加して、幼虫に使ってみるのです。クワ飼育の醍醐味と呼べる部分かもしれません。大手メーカーやショップなども販売しています。
黒土です。なんのひねりもなくそのまま「くろつち」と読みます。近所の園芸専門店で10L450円で購入したものです。高級土です。畑から採ってはダメです。人の物ですし、農薬の心配もあります。森でしたら常識的な量ならば、窃盗容疑で捕まるほど怒られることはないかもしれません。しかし窃盗には違いないので買うのが無難でしょう。ご自分で森を持ってる方は採集してきても良いかもしれませんが、おっかない虫がいるかもしれませんので使用の際は気をつけてください。
黒土を産卵ケースに使用すると良いなどと、よく噂されています。私もそう思います。黒土はもともと腐葉土が進化して黒い土になるのだから良いのです。いわば森の土なのです。と、ここまで書いてみてホントに腐葉土が黒土になるのか?と疑問がでてきましたので調べてみました。黒土とは関東ローム層の上層で火山灰などが...以下略。ダメじゃん!火山灰って...(T_T)しかし諦めずに調べてみたところ大変良いサイトを見つけて、すっかり安心しました。黒土は燃やすと赤土みたくなるのです!なにやら、燃やすことによって土中の有機物がなくなり...以下略、もう大丈夫。すっかり安心しました。有機物がどんな代物かはおぼろげに理解してます。やはり黒土は森の土なのです。
長々と説明してきましたが、いよいよセット方法です。
お付き合い頂いた方も、読み飛ばして頂いた方もありがとうございましたm(_ _)m

ケースは小ケースです。これ以下のケースは産卵に向かないかもしれません。産卵木はたいして重要ではないので半分に割ってみました。ついでなので樹皮も剥がしておきました。

1 産卵用ケースですが小ケース以上の物を使用するのが良いです。常識的なサイズでしたら底面積と産卵数は比例してると考えても罰はあたりません。私の場合は小ケースを使用してます。12個位の卵を産んでくれました。できれば中ケース以上が良いと思います。最初に森の土たる黒土を2cm程、ちょっと固めに詰めておきます。
2 産卵木は無くても良いです。熟練者な方は入れないようですが、私は気弱なクワ人なので入れておきます。黒土部に産卵された幼虫が自力で潜って行ったりします。産卵木は物によりますが、しばらく水につけた後取り出し半日程乾かしておきましょう。樹皮は剥かなくても問題ないです。ただ、か弱い赤ん坊幼虫が潜っていく手間を省くために私は剥いてます。剥かないで入れると母クワが齧って産卵してる場合もあります。

加湿した産卵木を黒土の上にのっけて発酵マットで埋めていきます。その上にさらに未発酵マットで産卵木を完全に埋めてしまいます。右の画像のどっかの国旗のような部分が参考比率です。

3 発酵マット、もしくはクワの食べ残しマットなどを入れて産卵木を埋めてしまいます。詰め具合は適当でよいです。あまりフワフワだと良くありませんが、ムキになって固める必要もないです。発酵マットは産卵木を埋めるのに使うのがもったいないので、未発酵マットを使用して産卵木を完全に埋めておきます。比率は上の国旗のような色分けを参考にしてみてください。
4 ノコを放っておきます。♀だけ入れても良いですし、出産に立ち合わせたければ♂も入れてあげてください。人間と違って母クワには迷惑なだけだと思いますが、とくに邪魔はしないみたいです。ただ、所在なさげで淋しそうですから余裕のある方は別ケースに。私は余裕のない人なので立ち会ってもらってます。メスを攻撃するなんて話もありますから別にするのが良いかもしれませんが...
とくにすることは、ありません。というかほっといてあげて下さい。
エサだけは何時でも食べられるように入れておいてください。
1 ♀は産卵セットが気に入ってくれれば、マットに潜って出てこなくなります。エサも食べずに産卵行動に入ってます。おそらく成功していることでしょう。気のせいかもしれませんが、気に入らなかったりするとマットの上をウロウロと彷徨い何かを訴えかけます。産卵が一段落したか環境が気に入らないのかもしれないので、何らかの手を打ってみるのも必要かもしれません。
2 順調にいくと一週間を過ぎた位から卵がケースの底や横から観察できる場合があります。ケースのサイズによりますが、産卵した卵を食べてしまう事がありますので一月後くらいを目安にメスを出してください。その際、マットを掘り返して♀を回収すると卵を傷つけてしまう恐れがあります。♀が一息いれにマットの外などにいる時を見計らって回収してください。もしかしたら、♀はマットの外に出てきてくれないかもしれません。産卵しているか、産卵後にその場で力尽きてしまっているのでしょう。心に余裕のある方は、ご自身の流儀にしたがってケースに向かって手を合わせる等しておきましょう。
ちなみに私は手を合わせておいて、幼虫回収のためにマットをひっくり返したら、「なにするのよ!」と言わんばかりにメスに威嚇された事があります。♀は長生きです。
メスを出して一月くらいすると、ほとんど全ての卵が孵化しているはずです。それまでは、そのまま放置しておきましょう。幼虫は勝手に好きな場所を選んで育ってゆきます。卵で回収した場合は産みつけられたマットに包んで保存してください。詳しくは幼虫飼育のコーナーで書いてみます。
幼虫回収の一例を・ここに置いておきます
長々とお付き合い頂いてありがとうございました。この通りにしたのに産卵しなくても怒っては嫌です。見逃すか、文句くらいにしてみてください(^^;あなたのノコがうまく産卵してくれることを願っています。