たかがクルマのことだけど

雨や霧の中の走行


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           ●視界が狭くなる不安
           ●ハイドロ・プレーン現象
           ●換気にも気をつかう
           ●霧が発生しやすい時期と場所
           ●事前の準備 
           ●走行上の注意事項



 雨の日は運転しない。霧が出やすい場所を避ける。危険や不快が増して楽しいことはひとつもない。でも、旅の途中には避けられないことである。特に、山のまわりをうろつく者には避けて通れないものがある。 ☆この文は長いので目次をつけます。


視界が狭くなる不安

 雨や霧の運転はワイパーの拭き取りやライトの照射範囲で行動するよう強いられる。視界が制約されるから見えない部分が増え、不安を抱えた運転になる。同乗している人も不安になり、互いが無口になって気詰まりなドライブになる。
皮肉なもので、見たいところがワイパーの拭き取り範囲外だったり、夜間は側方の窓ガラスに露が張り付いて鏡になることだ。互いの不安な顔が映るのも不気味なときもある。

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ハイドロ・プレーン現象

 路面が滑りやすいのは雨も霧も同様である。大雨のときにはハイドロ・プレーン現象が起きてブレーキが役に立たないので速度を落して走るしかない(第1部参照)。霧のかかる場所はカーブが多いから車線のはみ出しや対向車と事故を起こさないように無茶をしないことである。

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換気にも気をつかう

 雨や霧にときは室内が曇りやすい。エアコンを使っていても 、室内循環にしていると微妙に曇る。窓ガラスの曇りは同乗者に不安を感じさせるものだ。
 それがドライバーにおっくうなときもある。ただでさえ緊張しているのに、あれこれ不安を並べられてもどうしようもない。昔は曇りとめにタバコの吸殻を窓にこする方法もあった。

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霧が発生しやすい時期と場所

 霧がかかりやすい場所や時期を知って行き先を決める。これが基本である。不利な場所にわざわざ出向くことはない。

 ■場所
 地名に「霧」がつく場所、たとえば霧ケ峰や霧降高原などは発生しやすい地形である。「雨」や「笠」も似たようなものだ。なだらかな斜面や窪地に多い。箱根や伊豆スカイラインも霧が多い。山の中腹から上が発生しやすいことも知っておこう。

 ■時期や時刻
 梅雨や秋に発生しやすいが、その他の時期でも発生する。また、一面に霧が覆う場合と限られた範囲にとどまる場合がある。
 発生する時刻はマチマチである。朝から出ていることもあるが、ドライブに最も気を遣うのは夜間である。見通しがきかない真っ暗な道を走るだけで気詰まりになる。救援を求めてもおいそれとは出向けないことも覚悟しよう。

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事前の準備

 小雨の場合は溌水効果のあるスプレーも役に立つ。間欠ワイパーのわずらわしさから解放される。でも、大雨では非力である。
 ワイパーブレードの劣化は見にくくさせるから定期的に交換しよう。油膜もギラギラして見にくくさせるから、クリーナーできれいにしておこう。

霧はフォッグランプが必需品である。ワイド型とスポット型があるが、ワイドのほうが路肩が見やすい。明るければいいわけでもないので、バッテリーと調和させよう。
室内の曇りをサッと拭き取る雑巾も準備しておこう。エアコンが効くまでに時間差がある。ウェットティッシュも重宝する。

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走行上の注意事項

 ■第1は、運転するかとまるかの見極めである。どっちつかずで走らせ、土壇場で大慌てをしないことだ。ためらうなら走らないことだ。

 ■第2はとめる場所の選択だ。安易に路肩に寄せるのでなく、ぶっつけられない安全な場所にとめる。とまっていることがわかるようにライトを点灯したい。

 ■第3は慎重な運転である。ギアやレンジを一段下げて、加速減速しやす状態にする。エンジンブレーキもかかるから急ブレーキでスリップするのを防止できる。

 ■第4は、対向車や後続車に存在をアピールすることである。ライトやウインカーを積極的に使って知らせる。正面衝突や追突が起きやすいのを忘れないことである。

 ■第5は、十分に車間距離を保つことである。くっついて走りたいが、何が起こるかわからないから急ブレーキもありうる状況だからである。

 ■第6はライトの向きの切り替えだ。霧の場合は上向きにしないと言われているが、フォッグランプと併用するときは上向きも役に立つ。でも、対向車や前車には迷惑だから切替えるのも忘れないことだ。

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