たかがクルマのことだけど

旅に特殊なクルマはいらない


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乗り続けたクルマ
見極めが大切
装備だけでは無茶だ
出向く場所を知る
クルマ以外の動きを知る
工夫をして走らせよう


 オートキャンプをしていたころ本気でランドクルーザーを買う気になった。雑誌を読み、カトログを集めて販売店に出向いて試乗した。でも、買うのはやめた。年に数度しか出向かない場所に合わせれば、毎週のドライブが忍耐を強いられることに気づいた。

乗り続けたクルマ

 結局買ったのはハードトップセダンだった。高速走行に強く、車内騒音は静かだったが登はん力が弱くて山道には向かなかった。でも、家族もスタイルや乗り心地が気に入って10年乗った。山道もけっこう走ったがシフトチェンジをこまめに行なったから非力に泣いたことはない。
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見極めが大切

 何事も形から入るからクルマもそうしたいところである。それでは借金が増えるから旅行どころではない。「あればよいこと」と「なければならないこと」を見極めないと本末転倒になりがちである。
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装備だけでは無茶だ

 装備があれば何でもできるわけではない。それを使いこなす技術と経験がなければ宝の持ち腐れである。ヘルメット、ピッケルそれにアイゼンがあるからと経験もなしに雪山を歩くのは自殺行為だろう。クルマにしても同じで、ランクルだからといって調べもせずに砂浜やオフロードに入るのは危険だ。
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出向く場所を知る

 出向く場所を確かめ、最悪の事態にどう対処するか知り、だめな場所に立ち入らないことを忘れてはならないだろう。雑誌や本にもそういう連載があるし、JAF(日本自動車連盟)のホームページにはそういうコーナーがある。また、高速道路のSAやPAには読みやすいパンフレットも置いてある。集めるだけでなく必ず目を通そう。
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クルマ以外の動きを知る

 スポーツテクニックを安易に公道に持ち出すのは危険である。この点はすでに述べたので繰り返さない。でも、知らないより知っておいた方がいい。オートバイの雑誌に目を通せば彼らの動きも理解できるし、対応もできる。敵視したり、ジャマ物扱いするのも思い上がりだろう。
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工夫をして走らせよう

 あれこれ並べてきたが、旅先では何が起こるかわからない。また、長旅になるほど乗り心地が気になるものだ。だから、あまりにも特化したクルマではかえって苦痛が増す。キャンプ場あるいは山道や浜辺に向かう距離の方が長いことも多い。同乗者を含めた乗り心地や走行しやすさではセダンで十分である。工夫をして走らせれば変な改造車よりキビキビかつ安定して走ることを忘れてはなるまい。

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