たかがクルマのことだけど
クルマだからできること
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なにはともあれ便利だからクルマを利用する。これまで不便さや注意を並べてきたが、電車やバスにないプラス面をあげておきたい。
●連れて行って具体的に感じさせる
言葉で説明しても伝わらないもどかしさは今でもつきまとう。百聞は一見にしかずのとおり知らないひとには見せるにかぎる。関心を示すひとを登山口や観光地へ連れて行き判断は相手に委ねる。私は家族や知人を連れ歩き共感者を増やした。ちなみに、山歩きやキャンプをしたことのない妻もそのひとりだった。
●宿泊先に拘束されない行動ができる
これは同性や家族に限られるが、予約をしないでドライブするとき助かることだ。いまどきは防犯や環境保存が優先して簡単に野宿はできない。テントや車内で窮屈さに耐えるならビジネスホテルに泊まればよい。はずかしさを捨てればラブホテルだってクルマなら入れる。子どもが小さいころは宿の確保に苦心した。クルマだから駅前にこだわらないで幅広く選択できる。
●乗り換えや荷物の持ち運びのわずらわしさから解放される
宅急便や宿泊施設を利用して持ち歩く荷物を減らすのが旅慣れた人の行動だろう。でも、子どもを連れた旅行は荷物が多い。ミルク、着替え、紙おむつなどガサばるものが多かった。歩き出しても電車やバスの乗り換えでいらだちが伴った。ガサばる荷物を持ち歩くにはクルマほどありがたいものはない。夫婦だけのドライブでも着替えを持ちはこべるだけで気持ちが落ち着く。
●家族や友人がまとまって行動しやすい
子どもが少ないから言えるのだが1台に家族全員が同乗すれば互いの状況把握が簡単である。親父の仕事はわからなくても、ハンドルを握り運転する姿で何をしているのか理解される。友人にしても同様で、一緒に行動することで絆を強める機会でもある。
●足腰が弱くなった人も連れていける
これは上に書いたことと同じである。私は独身時代に毎月祖母を乗せて富士山や伊豆・箱根をまわった。足腰が弱まった祖母には退屈しのぎになったようである。気があう者だけのドライブだけでなく、老人の気分転換に外へ出向く手段としてのクルマ利用も忘れてはならないだろう。
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