たかがクルマのことだけど

いつから左側通行になったんだろう

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 久しぶりに家族で上高地を散策しました。大正池から河童橋の区間は子どもたちには初めての歩行だったので、家族では10回目の上高地はいつも以上に感激が多かった様子です。そこで気づいたのは最近の歩き方の変化です。人は右側、クルマは左側通行と育ってきましたが、人は左側、クルマ右側通行になりつつあるようです。

 山を歩くときは右側を縦列で歩くと思っていましたが、左側を道幅一杯に広がって歩く登山者が目立ちました。人数が多い集団ほど相手が来てもよけないのに驚きました。相手の迷惑など気にせず、自分たちの気分で歩くのに呆れました。あいさつを交わすのは若いひとだけというのも登山界の流行りなのでしょうか。山歩きだけかと思っていたら、電車の乗り降りは歩行者に左側歩行を強いています。これってどんな理由があるのでしょう。ちなみに、道路交通法第10条の歩行者の通行方法では「道路の右側端に寄って通行しなければならない」となっています。ともあれ、右にせよ左にせよ慣行でしょうが、幅一杯に広がって歩くというのは何とかならないでしょうか。山道は狭いからこそ相手と譲り合って利用するものでしょう。せっかくの散策が不快になりました。

 今回も行き来はクルマを利用しましたが、高速道路を右側通行するクルマが相変わらず多いのも呆れました。アメリカで免許を取ったのか、アメリカ生活が長いのか知りませんが遅いクルマが追い越し車線である右側車線をのんびり走るのも迷惑でした。また、追い越し車線は一時的に使うもので、いつまでも走行する車線ではないはずです。こちらも道交法を持ち出せば第20条の車両通行帯では「道路の左端から数えて1番目の通行帯を通行しなければならない」とあります。わたしも追い越しをかけるほうですが右側車線をずっと走ることはしません。クルマは右側通行だと勘違いしているドライバーがいるんですね。こんなクルマのために事故でもないのに高速道路で50km未満の走行を強いられたのには腹が立ちました。高速道路には最低速度の定めがあるのを知っているのでしょうか。速度計を見ていれば分かることも確かめないズサンなドライバーに呆れました。

 一部の不心得で、無神経な人やクルマが他人を不快にし、危険をまき散らすのも嫌な世の中です。数が多いのを盾にして順番待ちの列を乱したり、割り込みをしあうというのも互いを不快にさせる元ではないのでしょうか。自分が反対の立場になったときこういうヤカラはどんな行動をするのでしょうか。損得計算だけはたけているからたぶん米つきバッタやコウモリになるのでしょう。わたしは決してマネしたくない。

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