ブログを始めて、一月くらい経った頃、DeNAの社員さんからメッセージを貰った。
多少でも報酬が、もらえるのなら、ここのところ時短で給料は減っているし、やってみたいと思ったが、詳しい話を聞いてみないことには、気軽にOKすることはできない。そこで、とりあえず、詳しいことを聞きたい旨をメールして、数回のやりとりの後、電話で打ち合わせをすることになった。 僕の心配は、僕のブログとDeNAのガイドブックスでは、記事の内容のかぶってしまうことが想像できるが、そのときの処置だった。しかし、先方は、それは一向にかまわず、ブログの内容をそのまま投稿してもらってもかまわないという。写真も文章も流用でいいということだった。メールの中に「看板ライター」という文言があったので、DeNAのガイドブックス用の記事を書くものだと思っていたが、やや拍子抜けした。さらに、報酬のことをそれとなく訊くと、将来的にはわからないが、現在は予算がないため出ないという。ガイドブックスから僕のブログにリンクが貼られるから、アクセス数がアップすると思いますので…ということだった。 モチベーションは一気に下がったが、逆にいれば報酬がでないということは、こちらが負う義務もないので気楽ではあるし、やっても損することはないと思うので、引き受けることにした。 さて、いくらブログの記事そのままでもいいといっても、スタイルの違いがあるので、すでにベータ版が公開になっている京都のガイドブックスを参考にすることにした。地元ライターは三十数人で、一人で200件以上の記事を書いている人もおり、合計で1300件を超えている。 記事の感想としては、率直に京都は神社・仏閣が多いなと思った。どのライターの記事も神社・仏閣がずらりと並ぶという感じである。この辺りは都市として歴史の若い横浜とは大違いだと思った。横浜の都市としての歴史は、横浜開港以降でせいぜい150年くらいだから、歴史という観点からは京都の足元にも及ばない。 それぞれのライターがそれぞれ勝手に書くのだから、同じ場所を数人が取り上げるということはある。ただ、同じ場所でも人によって記事の重心は変ってくるので、見比べてみると面白かった。ひとつの記事に対して、ひとつのスポットという縛りがあるため、似通った構成になってしまうのは仕方ない気がした。その辺りを自由にすれば、スポットを紹介する人もいれば、観光コースを提案する人も現われ、多様性が出たように思う。 あとは情報量の多さが、利用者にとってプラスになるか?ということである。確かに、1300ページを超えているのだから情報量は多い。問題は質の高さと、得たい情報を適確に探すことができるかという問題である。この辺りは、実際に旅行者が使ってみての判断を待つしかないように思う。(2014.4.22) |