言葉の暴力

 テレビである女性タレントが自身の掲示板での出来事を話していた。彼女は比較的早いうちからネットにHPを公開し、掲示板も設置したという。その掲示板は彼女のファンからの温かいメッセージが多く書き込まれるようになったが、ある時、悪意としか思えない書き込みがあったそうだ。「むかつくからテレビに出るな」「気色悪い顔を画面に晒すな」そしてついには「死んでください」とエスカレートしていったという。

 彼女はその書き込みが怖くなり、ついにHPに閉鎖というところまで追い込まれたと話していた。当時はまだ今ほどネットに関する法律も整備されておらず、有効な手段がとれなかったようだ。それを聞いて、僕は「そんな書き込みどれほどのこともないのだから無視してしまえばいいのに」とつい先日までは他人事のように思っていた。

 つい先日と書いたのは、少し前に来たメールで僕も恐怖感を覚えたのだ。そのメールは携帯電話から送られてきたもので、非常に短く、僕の書いた文章によって不快感を持った人が出したもののようだった。しかし、メールが短すぎるためいくつかの候補はあるものの具体的にどの文章かということは、特定できなかった。

 そのメールを見て感じたことは、これを書いた人は文章読解力のない人だということだ。それだけに、怖い感じがした。恐らく僕の書いた文章全体を理解しないで、その一部を曲解して怒りを覚えてしまったようだ。

 このHPに書いている文章は僕の思ったこと、経験したことである。何も社会的な正義とやらを求めて書いているわけではない。そして、書いたことが全て正しいと思っているわけではない。

 僕の書いたものに反感を覚える方もあると思う。しかし、それを暴力的な言葉を使って、表現するのは止めてほしい。自分はこう思うということを節度をもって書いて送ってくれればと思う。実生活の中ではどんなにむかつく人でも、普通の社会人なら節度をもって接しているはずだ。日常生活の中では、いきなり相手に向かって「死ね」とか「胸糞悪い」とかは言わないであろう。

 メールはHPの作者としては、大変うれしいものである。しかし、感情剥き出しのメールはご勘弁願いたい。(2009.10.22)




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