N島には理想の付き合い方というものがあります。
それは、束縛をしないで自立をし、相互を高め合う付き合い方です。
N島は現在も自分の理想的な付き合い方をしていると思っています。
しかし、N島の友人に言わせると、N島の女性との付き合い方は何か違うらしいです。
そこで、N島の「付き合うということ」についての考えを書かせてください。
まず、N島は付き合っているという関係は極めて拘束力の弱い関係だと思っています。
成立要件は双方の合意のみであり、どちらかの一方的な意思によって解消することが可能な関係です。
友人関係の延長線上にあるもので、お互いの信頼と感情が成り立たせる動機です。
N島は付き合っている相手がいても、合コンに行ったり、違う女性と二人で遊んだりします。
また、彼女がそういう行動を取ってもN島は気になりません。
友人はそれがおかしいと言います。
N島にはそのおかしさが分かりません。
何が「おかしい」のでしょうか。
おそらく、前提や影響を受けてきたものが違うのだと思います。
しかし、ここではN島側の思考を書かせてください。
合コンや彼女じゃない女性と遊ぶと浮気だと言う人がいます。
N島にはどこからが浮気なのかという線引きの判断がつきません。
それに、前提として「付き合うこと」に拘束力がないとN島は考えています。
ですからN島は何故、友人を増やす機会や違う思想に触れる機会を制限するようなことを自分や自分の彼女に課すのかが不思議です。
人との出会いを制限することは、自分の世界を狭めることになります。
いろんな人に会い、話をすることで得ることができるものがあると思います。
それは人としての魅力にもつながっていきます。
どうせなら、より魅力的になった方が自分にとっても彼女にとってもいいのではないでしょうか。
しかし、そういうことが浮気だと考える人はよくこう言います。
「彼女(彼)が合コンや二人で遊びに行って、違う男(女)に取られたらどうするんだ。」と。
感情の力が強く、失いたくない気持ちはよく分かります。
ですが、N島はそんなに自分に自信がないのか。もしくはそんなに怠けたいのかと思います。
どういうことか?
例えば、彼女(彼)が合コンに行ったとします。
そこで、自分より良く見える異性がいたとします。
当然、自分とその異性を比較されるでしょう。
その時点で、その異性の方が自分よりも良かったとしても、そんな簡単に裏切られるほど積み重ねてきたものがないのでしょうか。
それまでの信頼の積み重ねや自分に将来性がないと思われていれば、取られる可能性は十分あります。
しかし、それなりに信頼の積み重ねを行っていれば、即別れようということにはならないと思います。
逆に、自分より良かった点を聞くことができ、自分をより成長させるためのヒントになるのではないでしょうか。
N島には自分より良い人間に会う可能性を摘み取ろうとすることは、自分を磨く気がないか、もしくは自分に自信がないため、相手を信じてやることができないように思えます。
もちろん、実際に取られてしまうこともあるかもしれません。
ただ、それは努力しなかったことに対する結果です。
それを阻止したところで、職場や学校といった他の場で同じ結果が起きると思います。
原因は常に自分にあります。
また、自力で変えることができるものは自分の考え方と受け止め方だけです。
自分が他人を変えようとする事は不可能です。
他人を変えようと思ったら、自分を変えるしかないのです。
自分が変わらないで他人を変えようとするのは横暴です。
失うことを恐れるのであれば、捨てられないに値する人間になればいいんです。
相手にとって自分が魅力的で失いたくない人物であれば、絶対に裏切らないと思います。
ですから、取られることを防止するためにも、相手の行動を制限するのではなく、相手が自分を失いたくないと思うくらい自分を磨けばいいとN島は思います。
努力をしていることに対して将来性を感じてもらえず、取られてしまった場合は、より努力して相手の目が間違いだったことを結果で証明してやればいいじゃないですか。
そのくらいの自尊心を持っていた方が、頼もしいと思います。
それに、結果が証明できるときにはもっと魅力的な相手を手に入れていることが可能なはずです。
だから、N島は彼女がいても合コンに行きますし、違う女性と2人で遊びにも行きます。
彼女が同じ事をしても気にしません。
自分が変化するチャンスなのですから。
さて、急に話は変わりますが、みなさんは何故現在の相手と付き合っているのでしょうか。
付き合うことの目的は何なのでしょうか。
@感情(もしくは本能)の部分で異性と深くかかわりたい。
A相手を知りたい。
B自己重要感を高めてもらいたい。
Cお互いに成長がしたい。
D周囲がそうだから、自分もそうしたい。
E付き合う方が面白い。
他にもあると思いますが、N島が思いついたのが上記の6個です。
意識はしていないとは思いますが、Bの自己重要感を高めてもらうことが目的の大部分を占めているとN島は思います。
自己重要感とは何か。
人は自分を特別だと思っていますし、人に必要とされたいし、価値を認めてもらいたいのです。
人から認められることで、自分が大事で価値のある人間なのだと思えます。
これが名誉欲であり、人が強い幸福を感じれる要素の1つです。
ですから、付き合うことによって
「私はあなたが必要で、とても大事です。ですから、あなたも私を必要としてくださいね。」
という自己重要感満足の交換が行われます。
こうすれば、幸福を感じることができます。
そして、もっともっととお互いに自己重要感を満たすことを要求して離れられない依存状態になります。
こうなってしまうと、二人でいることの居心地の良さを貪ることと自己重要感を失うことの恐怖が、相手の束縛へとつながります。
つまり、自分が不要になってしまう状態が怖いことと、少しでも快楽を得る時間を長引かせたいのです。
ですから、唯一の自分を必要としてくれる人間を引きとめようと必死になるわけです。
それで、毎日でも一緒にいるようにすると、今度は自分を磨く時間がなくなってしまいます。
自分の世界が縮小して、成長、変化、学習がなくなります。
いつも変わらない。
はたして、相手にとって魅力的でしょうか。
極端な例ですが、友人にこういう人がいました。
彼女と1年365日毎日会っている。
彼女を大事にしていることは大いに良いと思います。
しかし、それで他の友人の誘いを彼女と会う約束があるからとすべて断ってしまいます。
自己重要感の担い手を彼女一人に依存しています。
これでは、別れたらどうするのだろうとN島は思っていました。
それにここまで縮小した世界で生きていては、変化などあるわけがありません。
変わらないことが逆に別れを近づけるとN島は思います。
予想通り、この友人は3年ほど付き合った彼女に一方的別れを告げられました。
その後は友人関係の輪を縮小していたので、ほとんど引きこもり状態です。
N島はこういう状態に陥るリスクがある行動を取ることには疑問を感じます。
だからN島は彼女とは月に2〜3回しか会いません。
理由は自分が成長する時間が欲しいからです。
N島の好きな三国志の武将に呂蒙という武将がいます。
この人は戦いは強かったのですが、勉強が苦手でした。
いつも頭のいい人間に馬鹿にされていましたが、自分の君主にこれからは戦いだけでは駄目だと言われ、発奮して勉強します。
そして、たまたましばらくしてから呂蒙を馬鹿にしていた人と話をすることがあったのです。
そのとき、その相手が驚くほどの知識が呂蒙にあったので、どうしたのかと呂蒙に聞きます。
すると、呂蒙は
「男子三日会わざれば、括目して見よ(男性が三日も会わなければ、非常に成長することができる。だから久しぶりに会ったら別人だと思ったほうが良い)」
と答えます。
少しの期間でも人は変われます。
相手をひきとめようと、時間と情に訴えるのではなくて、自分を磨くことで魅力をあげることで関係を維持していく方がいいと思います。
自分が変わっていけば、相手も変わっていきます。
会うたびに成長して、お互いに次に会うときが楽しみになるようになればプラスの相互交換です。
お互いが成長して、引っ張りあっていける付き合い方がしたいとN島は思っています。
放っておいても相手が努力して成長してくれて(自立)、それに触発されて自分も頑張る。
そうやって互いに互いを高めあえる付き合い方をN島は求めています。