イムちゃん選
○屋久島の全景とらえ春うらら こうじさん
*「屋久島の全景とらえ」の表現、鹿児島南端ならではの景ですばらしいですね。
○わが夢を笑わば笑え万愚節 みうさん
*万愚節の季語がよく生かされた作品ですね。楽しい夢なのでしょう。
○花筏ソウルメイトと言はれても 真帆
*真帆さんの五句どれも新鮮な発見と表現があって楽しいです。特にソウルメイトはおもしろいですね。
○船もまた同じ旅人春の風 雅司
*旅人と共に船もまた新しい港へと旅立つ、時を行脚する事物としての、深い洞察力の伺える作品ですね。
フラガールさん選
○青い空突き上げ土筆ここにいる イムちゃん
*春を見つけたと感じるもので土筆と言うことが共感出来ました。小さく見落としやすい春ですが、見つけるとここから春が始まっていると主張している風景が思い浮かびます。
○屋久島の全景とらえ春うらら こうじさん
*屋久島に呼ばれて屋久島に行くと聞いたことがあります。全景が目にはいったときのどかな春のような温かさを感じたのではと思いました。
○ままごとやすみれたんぽぽ盛り みうさん
*幼少の頃を思い出しました。お皿の上に絵を描くように色とりどりの花を並べる。春ならではの楽しみのような気がします。
○新入学親より遠くの見える丈 真帆
○なにもかも新しくなる桜かな 雅司
*なにもかもが春のスタートと心機一転の気持ちにさせてくれる感じがしました。春は新しいスタートライン!
十四子さん選
○お日さまを乗せて走るよ春の川 イムちゃん
*青い空のお日さまの映ってる川面の景が見えます。自分が走るとお日さまもついて来る楽しさも想像出来ます。
○夜明けにはまだ間のありぬ春嵐 こうじさん
*早く夜が明けないかなあとの不安感が感じられます。
○スカーフの優しき軽さ風光る みうさん
*風光るの季語が生きています。
○畔越えて次の春田へ鳥語伸ぶ 真帆
*げんげの咲きはじめた田んぼの鳥の声に焦点を絞って春田の季語が一句の中にしっかり座っています。
○春光や高速船は異国へと 雅司
*「異国へと」で夢のある句に感じました。