山下雅司さんが作っておられる小学校低学年向けの俳句入門です。
第71回からのものを掲載しています。(連載中)   第1回〜20回第21回〜30回第31回〜50回第51回〜70回はこちらです。



おやこの俳句教室(71)
トシドンの俳句募集

大晦日に人里を来訪するトシドンは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。平成21年9月のことです。
 先人が残した教えは文化遺産として永遠に受け継いでいく務めがあります。俳句でもトシドンの教えを残したい思いで始めた「甑島のトシドン」。今年もトシドンの俳句を募集します。


【募集要領】

季語:トシドン
投句:1人3句まで
締切:平成25年1月10日・・・・・締め切りました。
発表: おやこの俳句教室(にじのたねHP)2月予定

※住所、氏名、年齢、学年等を記入してください。投句された氏名(ペンネームでも可)で1句掲載します。
※「トシドンの俳句鑑賞」も同時に募集します。110字程度でお寄せください。




おやこの俳句教室(72)
トシドンの俳句発表

 第4回目のトシドンの俳句です。先日、母校から短冊に絵入りの児童2名の俳句と先生方3名の作品が届きました。母校最後の児童俳句です。

トシドンが山からもちをもってくる 中川歩(5年生)
楽しみだとしどんくるよねおおみそか 中川桃子(4年生)
年どんもこども生まれず出番なし 小倉りえ
トシドンに亡き父の顔想い出し 長田郁郎
としどんの声におどろき目になみだ 川越順郎

年せまる無形文化で締めくくり 金剛
少子化でとしどん何を為すべしや 邦英
トシドンや見守る母の優しき目 真帆
としどんに素直な心教えられ 雅司


◇トシドンの俳句鑑賞

トシドンのおられる島を訪ねたし 真帆
トシドンを知った作者は、一度はぜひとも訪ねてみたいと思われたのだ。俳句は存問である。その土地を訪れて残す俳句もある。反対に一度も行ったことのない風土に対する俳句もありがたい。毎年の作品に感謝だ。トシドンを広く知ってほしい。(まさじ)




おやこの俳句教室(73)
バレンタインの俳句募集

今年もバレンタインの俳句を募集します。2月14日の思いを一句にしてみませんか。多くの投稿をよろしくお願いします。詳しくは、前回までの俳句教室をご参照ください。

【募集要領】

季語:バレンタイン
投句:1人3句まで
締切:平成25年2月28日
発表: おやこの俳句教室(にじのたねHP)3月予定

※住所、氏名、年齢、学年等を記入してください。投句された氏名(ペンネームでも可)で1句掲載します。
※当HPからの投句は締め切りました。(真帆)



おやこの俳句教室(74)
バレンタインの俳句発表

 今回のバレンタインの俳句は一句選として掲載することになりました。少人数ながら、バレンタインの思いが込められた作品です。ご観賞ください。ありがとうございました。
(評 *まさじ ♪真帆)

こうじさん
嫁からの手作りケーキバレンタイン
*ご子息さんが結婚されて初めてのバレンタイン。お嫁さんからの手作りのケーキです。感謝の心が込められています。うれしいお父さんの顔が想像できます。
♪身内からのプレゼントは無償の愛に満ちていて、ほっと心が和みます。お嫁さんからのしかも手作りのケーキですから、尚更ですね。切り分けて家族で幸せを共有されたのでは。

姉さん
バレンタインちょこっとチョコ待ち知らんぷり
*字余りを感じさせないリズムがあります。さりげない思いが、しらんぷりに表れています。口語俳句の力強さですね。バレンタインデーは誰もが嬉しいものです。
♪音の響きに加えて視覚的にもカタカナとひらがなのバランスが面白いですね。バレンタインチョコと読みそうになって「ちょこっと」はぐらかされます。知らんぷりでも本当は待っている、複雑なようで、実はとてもわかりやすい!

みうさん
チョコ贈り花を贈られバレンタイン
*バレンタインにチョコを贈り、花を贈られと親しい仲を感じます。事件、事故の絶えない昨今、人間関係はこうありたいもの。大事な人とのつながりが嬉しいですね。
♪贈り物を選ぶ時は、自分が何を伝えたいか、相手は何がうれしいか、あれこれ迷いますね。贈り贈られということで、渡すタイミングも含めて、お互いの想いが通じ合っているのだなと思いました。

真帆
バレンタインチョコに深紅のラッピング
*深紅のラッピングのバレンタインチョコ。その色合いも大事な人への気持ち。店頭に並べられたものかも知れませんが、作者はどんなものにされたでしょうか。

まさじ
安全運転乞われてバレンタインデー
♪おそらく日常の光景ですが、季語のバレンタインデーが利いています。車での移動の多い作者に今日も安全運転で無事に過ごしてほしいと願っている方がいるのですね。作者を知らずに、若いカップルのデート中の一コマと読み替えると、これからの展開にドキドキする、疾走感のある情景になります。