山下雅司さんが作っておられる小学校低学年向けの俳句入門です。
第50回からのものを掲載しています。(連載中)   第1回〜20回第21回〜30回第31回〜50回はこちらです。



おやこの俳句教室(51)
 俳句大募集!!(←23年度の募集については(67)をご参照ください)
「甑島のトシドン」

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の一つに「甑島のトシドン」が登録されました。

 伝統行事や文化遺産を大事にして生きている離島です。先人から受け継いだものを保存する務めがあります。毎年、12月31日に下甑島の各集落で行われます。(参照:下甑島探訪28)
 おやこの俳句教室では「トシドン」の俳句を募集します。

季語:「トシドン」投句:1人3句まで
締切:平成22年1月10日
発表: 「おやこの俳句教室」2月予定

※住所、氏名、年齢、学年等を記入してください。投句された氏名(ペンネームでも可)で掲載します。

[追記]当HPを見て投句をご希望の方は、画面左の「問い合わせ」フォームからご連絡ください。追って詳細をお知らせいたします。(真帆)



おやこの俳句教室(52)
 最後の運動会

ふみつかくんは、小学校で最後の運動会でした。新型インフルエンザが気になっていましたが、無事に行われました。運動会の日、お母さんはこんな俳句を残しています。

紅組の声高らかに運動会 ふみこ

応援合戦は紅組が際立ったのでしょうか?運動会のようすがみえるようですね。

お父さんは校区の運動会にでたそうです。

「先生たちは独自にチームを組み、各競技で奮闘しながら、進行役にもなって汗を流していた。日頃、子供たちの指導で忙しいだろうが、疲れも見せず、住民と一緒になって動き回るバイタリティーに感心した。(新聞の抜粋)」

先生方は校区の運動会でも頑張って、すごいですね。ぜひ、俳句も作ってほしいです!

次回は青の俳句特集。もしかしたら、運動会の俳句も?たのしみです。



おやこの俳句教室(53)
 今年の「青の俳句大会」

 第11回南九州市かわなべ青の俳句大会の福永耕二賞は「夕焼けよあしたは優しいぼくになる」小学6年生の俳句が選ばれました。俳句は自分自身を支えてくれたり、友だちを励ましたりと、わずか17音ですが大きな力を持つものですね。

 小学低学年の素直な俳句にも感動します。青の大賞から2作品「あさがおのつぼみかぞえてあさをまつ」小学1年生。「のぼりぼうあとひといきで夏の空」小学2年生。

 来年もぜひ多くの俳句を応募してほしいと思います。



おやこの俳句教室(54)
 自分らしさを俳句に!

 俳句は頭のなかで考えてもできません。空想では感動を伝えることは大変なことです。しかし、誰でも俳句を作ることができます。それには、どうすればよいのでしょうか?
 身近なものを自分のことばで書きとめることが大切だろうと思います。うまく作ろうとして、誰かのまねをすると俳句になりません。
 素直に自分らしさを出せば、りっぱな作品が生まれると思います。知っていることばは少なくとも、その思いは必ずに表現できると思います。

 次の作品は「青の俳句大会」の小学3年生です。

「手の中にホタルのへやができました」

 何とやさしい作者でしょう。俳句をよんだ人も思わず両手を合わせて、お部屋の形を作ってみるのではないでしょうか。
 まわりはすっかり暗くなっています。小さな手の中で照らすホタルのひかりはとても明るい。作者も温かい家庭で明るい生活をしているのでしょう。自然に育まれる児童の成長までも想像させられる俳句となりました。

 みなさんも習った漢字を使い、辞書を引きながら、17音になるまで繰り返しお勉強しましょう。おやこの作品を今年も待っています。



おやこの俳句教室(55)
 おやこの俳句教室でバレンタイン俳句を募集して4回目となりました。お一人おひとりの真心がこもった作品に感動しています。今年のバレンタインデーにも、新しい俳句が誕生することを心待ちにしています。よろしくお願いします。

《募集要項》
バレンタインの俳句募集!
第4回バレンタイン俳句作品を募集いたします。投稿をよろしくお願いします。親子で、ありがとうの気持ちを俳句にしてみませんか。親子でなくてもOKです。
季語はバレンタイン、バレンタインデー。

・バレンタインデー
バレンタインデーは2月14日の記念日です。この季節は木々も芽吹き、小鳥は活発に動き始めます。 近年、日本では女性から男性にチョコレートなどをおくるようになりましたが、ヨーロッパではその昔、親子が愛の教えと感謝を書いたカードを交換する習わしだったそうです。
バレンタインの俳句は今回も、真帆さんが選をしてくださいます。どしどし送ってください。
募集期間:2月28日まで「にじのたね」専用窓口、又はEメールでご投稿ください。
発表:3月下旬予定HP「にじのたね」おやこの俳句教室(57)
※掲載について 作品と名前は掲載されてもよいものとします。ペンネームでも可。

☆当HPからの受付は締め切りました。ご参加有難うございます。(真帆)



おやこの俳句教室(56)
 俳句大募集!!
「甑島のトシドン」

「トシドン」の俳句発表

トシドンはふつうにやさしいかいぶつだ 岩下彬(小学1年)
トシドンにおもちをもらいうれしかった 中川桃子(小学1年)
トシドンだおこってきてるのしりたいな 中川歩(小学2年)
トシドンはおこるとこわいでもやさしい 中川款(小学4年)
トシドンはこわくてふしぎにやさしいよ 中村加依秀(小学4年)
トシドンはこわさのうわさひびいてる 岩下沙羅(小学4年)
大みそかたいことベルのトシドンだ 中川あかね(小学5年)
トシドンが来る時までにはおびえてる 藤井快地(小学6年)
大晦日竹打ちならすトシドンだ 新名主優子(小学6年)
ドンドンと音が聞こえるトシドンだ 中川杏奈(小学6年)

トシドンが甑の子らを褒め叱り 永田武史
大晦日神集い来る甑島 岩下勝也
年越しの家庭訪問子らのため 新名主芳英
バレまいとトシドンさまの後ずさり 宮野金剛
トシドンはサンタクロースの先祖なり 山下悟
トシドンは親の代弁子を諭す 山下邦英
トシドンに泣きべそかきし吾を思ふ 山下雅司
トシドンのおられる島を訪ねたし 古崎真帆


 今回の企画には多くの俳句が寄せられました。これを機会に、多くの俳句が詠まれることを願っています。ご投稿ありがとうございました。(まさじ)



おやこの俳句教室(57)
第4回バレンタイン俳句作品発表!

 バレンタインの俳句作品の発表です。今回は、特選1句と全作品に評を付けることになりました。選者の真帆さんの評☆と私の寸評*を掲載します。

道細く一途に遠しバレンタインの日 三泊みなと

 ☆実際に書かれている通りの情景なのでしょうが、心象風景としての色合いの濃い作品になりましたね。
  「細く」「一途に」「遠」い道、と重ねて述べることで、バレンタインデーの特別な感覚を十分に伝えています。

 *遠いと感じるほどの細い道。「一途に」と言っておられるので、人生の道にも通じるようにも思われます。


ここからは到着順です。

バレンタイン齢は食えども甘苦く 菊丸

 ☆何歳になってもバレンタインデーはドキドキするし、チョコレートは甘苦いものですね。まるで、恋そのもののように。
  表現は諧謔味を帯びていますが、奥深さのある作品です。

 *年は取っても「甘苦く」と作者は心のうちを表現しました。バレンタインは幾つになっても、ほのぼのとさせられるものですね。

バレンタイン義理チョコだからと照れ隠し ゆりか
 ☆本当は本命なのですが「義理チョコだから」と言うことで、直接渡す勇気が湧きました。
  相手にもきっとその気持ちは届いているでしょう。

 *「だからと」余りある表現がいいですね。男性に渡したチョコに思春期の淡い気持ちが揺らめいていると受け取りました。正直な作品に好感があります。

バレンタインいつもと違う男子たち ゆりか

 ☆「バレンタインデーなんて関係ないよ」というふりをしているけれど、実はもしかしたら・・・とそわそわしているのですね。
  鋭い観察力です。少し、周りの男子たちが可愛く見えたかな?

 *こちらは「いつもと違う」と言い切りました。女性に見抜かれてしまい、バレンタインならではの作品となっています。

バレンタインチョコの数より気持ちかな ゆりか

 ☆これはもらう側に立って作った句でしょうか。
  たくさん貰う人もいるけれど、たとえ一つでも自分の好きな人から心のこもったチョコを貰えたら最高ですね。

 *「気持ち」を一気に詠みました。きっと心持ちが相手に届いたことでしょう。

この村の小道の長しバレンタイン 三泊みなと

 ☆情景がすんなりと浮かぶ句です。事実をそのまま表現していますが、「この村」がどこの村であっても納得できるし、「長し」と言い切ったところに作者の感慨があります。   2月中旬の季節感もありますね。

 *さて、どこの田舎でしょうか?バレンタインの日に訪ねた村。「この村」の出だしが印象的です。

試作でも娘の優しさバレンタイン 石川 父
 ☆「試作でも」と上五に置いたので、照れやのろ気のような心の動きがあって、娘さんの優しさに対するお父さんの気持ちがよくわかる気がします。
  心のほっと温かくなる句ですね。

 *今年も手作りのプレゼントですね。中七が字余りですが、あったかい気持ちが俳句として残るのではないでしょうか。

バレンタイン箱から溢れる感謝かな 石川 娘

 ☆バレンタインチョコはちょっと大き目の箱におさまりよく入っていますが、感謝の気持ちは箱から溢れるほどです。激しい愛情ではなく「感謝」なのが味わい深いです。
  お父様の句と並べて拝読すると、とてもすてきな家族だなぁと羨ましく思いました。

 *「箱から溢れる」と表現して感謝を言いとめました。箱を開けた喜びが何ともいいですね。ありがとう。

だれからのチョコかなバレンタインデー たくろー
 ☆教室の机の中に、こっそりとチョコレートが入っていました。いったい誰がくれたのでしょう。
  とても嬉しくて、ちょっと複雑な大人っぽい経験をしましたね。

 *今年もチョコをもらいました。さて、だれからかな?わくわくして、あけるよろこびが伝わってきます。

バレンタインチョコを渡して振り向かず 真帆

 *チョコを渡したのに、振り向きもしない?けれども、チョコをもらった〇〇さんは感謝していると思います。

指先に絡むリボンやバレンタイン 真帆

 *リボンのことを言って、バレンタインのプレゼントを想像させられる俳句。女性ならではの心理が「指先に絡む」と絶妙です。

バレンタインの歌口ずさむ子の歩幅 まさじ

 ☆歌を歌っているのは、無事に渡し終えた女の子でしょうか、受け取った男の子でしょうか。説明のないのがいいですね。
  「歩幅」としか言っていませんが、大またの軽やかな足取りが目に見えるようです。

有り難くバレンタインのチョコレート まさじ

 ☆真正面からしっかりとチョコレートを受け取って、感謝をそのまま俳句にしました。
  直接「有難う」とは言われなかったかもしれないけれど、渡したひともその甲斐がありましたね。

カナダからバレンタインのライブかな まさじ

 ☆その時ならでは(時事)、その場所ならでは(風俗・慣習)の感動を俳句にまとめるのは効果的ですが、いわゆる普遍的な題材にくらべると作句が難しいかもしれません。
  この句の「ライブ」はバンクーバーオリンピックでしょうか。日本中が見守っていた映像ですから、何年後かに読み直したときに読み手それぞれが思い出す場面があるのでしょう。


 ・…バレンタインの日は永遠です。来年は、どんな作品ができるでしょうか。次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。(まさじ)
  バレンタインチョコを待つ男の子のようにワクワクしながら投句をお待ちしていました。ご参加有難うございます。(真帆)



おやこの俳句教室(58)
Kさんの回復を祈る

 昨年までバレンタインの俳句に作品を寄せてくれたKさんは、いま入院して、病気と闘っています。Kさんの回復を心から祈ります。
羽ばたいてさらに高みへ春の鳶 雅司

 第95回南日本俳句大会に出した俳句です。
 鳶は風があればあるほど、風に立ち向かう鳥です。冬が終わって、港はおだやかになりました。下甑島で作った乗船前の俳句ですが、悠々と舞う春の鳶は生きる力をくれました。
Kさん、早く元気になってください。



おやこの俳句教室(59)
俳句エッセイ

遺作になった「トシドン」の俳句

 詩歌を数多く作られていた田舎のおじさん。そのおじさんが5月、亡くなられました。
 正月に、おじさんの家を訪ねた時のことです。一昨年、ユネスコの無形文化遺産に登録された記念に、母校の児童たちとトシドンの俳句を作っている話をしました。そこで、おじさんにも一句をお願いしました。俳句の誕生です。

  トシドンはサンタクロースの先祖なり

 トシドンとサンタクロースは関係ありませんが、即座に作られた俳句に感動しました。トシドンもサンタクロースも、子どもたちへの愛情の証なのです。「トシドンは先祖なり」と言い切ったおじさんの心情がよくわかります。
 下甑村の文化祭にも自作を出品され、市町村合併前の機関誌「下甑文化」の常連だったおじさんでした。
 故郷の四季を折り込み綴られた歌の数々と、トシドンの俳句には、ふるさとの心が詰まっています。(まさじ)



おやこの俳句教室(60)
夏休み俳句教室@

 俳句は5・7・5の形で成り立っています。日常生活の中から俳句は作ることができます。みなさんと夏休みは俳句にチャレンジしましょう。今回は、遠泳の練習風景に出会った日記の新聞投稿です。俳句は偶然の出会いから生まれます。


作句意欲かき立てた偶然の出会い

 11日午後3時ごろ、俳句作りに磯の海岸に来た。折しも小学生が遠泳の練習を始めたところだった。梅雨の晴れ間であるが、南からの風で錦江湾は少し波立つ状況だ。見守る親御さんに聞くと、8月4日が本番だそうだ。眼前の100人以上の遠泳の練習風景に息をのむ。監視人が見守る中、その泳ぎは力強く、30分ほどじっと目を凝らした。刻々と移動する子供らを追いかけた。

 遠泳子

風に向かい遠泳の子ら練習す
南風に流されまいぞ遠泳子
黒点の列正しゆく遠泳子
親船とボート五隻や遠泳子
遠泳の子にがんばれと親の声
遠泳の列をみださぬ折り返し
遠泳子自信満々なる顔に

 海上を一周して磯の海水浴場へ上がり、無事に練習を終えた。桜島を題材にする予定の俳句作りは急きょ遠泳子の俳句になった。実は、母校の子ども俳句教室の8月のテーマが「俳句を作る」。偶然に遠泳子の練習風景に出会った。俳句を作るのは今日のような自然の遭遇なのだろう。即興の俳句は遠泳子あればこそだ。約1時間。真向かいの桜島は夕日にやや明るくなっていた。
(朝日新聞「声」平成22年7月16日掲載)



おやこの俳句教室(61)
夏休み俳句教室A
 夏休みの自由研究はできましたか?俳句で自由研究した人もあるかもしれません。今回は青の俳句から小学生の作品をとりあげました。(  )に季語を入れてください。

第6回少年少女かわなべ青の俳句大会作品、小学生の部の特別賞と特選から抜粋。

3年生の作品:

(1)「( )地球まるごと なげとばす」
@くつわ虫Aかぶと虫Bこがね虫Cなつの虫Dてんとう虫

(2)「どんぐりがおちばの船に乗っている」

(3)「あまの川歩いてみたい星の道」

4年生の作品:

(1)「( )の 力をかりて つなをひく」
@名月A十五夜Bまん月C月の夜Dおそ月

(2)「秋風に背中おされてテープ切る」

(3)「夕やけは雲をおしゃれにしてくれる」

5年生の作品:

(1)「( )でかなしくないた ぼくの牛」
@セリ市AこがらしB年の市C初市D農具市

(2)「散歩道犬と見つけたひがん花」

(3)「暑そうでうちわで風を犬にやる」

6年生の作品:

(1)「この地には ひかりの( )が ふっている」
@花A雪B風C星D雨

(2)「日やけして海のにおいの子が帰る」

(3)「万げ鏡カガミの中のシンクロだ」



おやこの俳句教室(62)
 みのりの秋です。稲刈りが進んでいます。田作りは時間がかかります。春の田植えから秋の収穫までには、お百姓さんのご苦労があるのです。
 田んぼに水を張り、苗を植えつけます。手で一本づつ植えつけた昔ながらの田植えを知っていますか?。学校でも農作業の体験があるかもしれませんね。
 梅雨時をすぎて、真夏は一面の青田です。太陽の光がまぶしい季節です。田車押しの草取りの光景は見かけなくなりましたが、農作業も機械化の進んだためです。
 秋の収穫にも、田植え時期と同じように家族総出です。青の俳句大会で、小学5年生が第4回福永耕二賞を受賞した時の作品をあげてみます。「稲をかる父のにおいのシャツ借りて」その時しか出来ない俳句ですね。俳句には生活のにおいがあふれています。いまから、青の俳句を作っておきましょう。

◆前回の解答

3年生の作品:
(1)「(Aかぶと虫)地球まるごと なげとばす」
@くつわ虫Aかぶと虫Bこがね虫Cなつの虫Dてんとう虫

4年生の作品:
(1)「(Bまん月)の 力をかりて つなをひく」
@名月A十五夜Bまん月C月の夜Dおそ月

5年生の作品:
(1)「(@セリ市)でかなしくないた ぼくの牛」
@セリ市AこがらしB年の市C初市D農具市

6年生の作品:
(1)「この地には ひかりの(A雪)が ふっている」
@花A雪B風C星D雨



おやこの俳句教室(63)
 俳句大募集!!
「甑島のトシドン」
 平成21年9月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の一つに「甑島のトシドン」が登録されました。「トシドン」は毎年12月31日、大晦日の夜に鹿児島県薩摩川内市下甑島の各集落で行われています。
 おやこの俳句教室では昨年に引き続き「トシドン」の俳句を募集します。みなさんのトシドンの俳句をたのしみにしています。

季語:トシドン
投句:1人3句まで
締切:平成23年1月10日
発表: おやこの俳句教室(にじのたねHP)

※住所、氏名、年齢、学年等を記入してください。投句された氏名(ペンネームでも可)で掲載します。


「トシドン」の一句鑑賞(平成22年1月掲載)
「トシドンはふつうにやさしいかいぶつだ」小学1年生・岩下彬

「ふつうにやさしいかいぶつ」と言い切った一年生の作品にびっくりしました。トシドンをかいぶつとたとえた作品ですが、中7には初めて経験した男の子ならではの実感がありますね。トシドンを知らない人にもトシドンを想像させてくれます。(まさじ)


当HPからの投句は締め切りました。皆様のご参加、有難うございました。(真帆)



おやこの俳句教室(64)
 俳句大募集!!
「甑島のトシドン」

「トシドン」の俳句発表
【児童の部】

トシドンがいきなり来たぞおおみそか 中川桃子(小学2年)

大みそかいきなり来るぞトシドンが 中川歩(小学3年)

トシドンのいきなりたいこ鳴って来る  中川款(小学5年)

大晦日今年も来るぞトシドンが 中村加依秀(小学5年)

ひっそりと大晦日にトシドンだ  中川あかね(小学6年)

【大人の部】

島の子を脅し躾ける年の神 新名主芳英

トシドンの恐さのあまり記憶失す 川越順郎

トシドンで今年も閉じる大晦日 川畑勇

大声で一家まとめる年の神 山田安希

トシドンの来るか来るかとふるへる子 小倉りえ

叱られて甑島の子になる大晦日 岩下勝也

叱らるとは愛さるることトシドン来る 古崎真帆

荒れみそか来訪神も渡らせず 宮野金剛

トシドンの首無き馬やいななきぬ 山下邦英

トシドンに包み隠さず返答す 山下雅司


※「トシドン」は「大晦日」の行事です。俳句は、2つの季節のことばの季語があると、その分言いたいことが少なくなります。季語は1つが鉄則です。これからの勉強にしましょう。(まさじ)



おやこの俳句教室(65)
バレンタインの俳句募集!

 おやこの俳句教室ではバレンタインの俳句を募集します。今回は早いもので5周年です。ご投稿をよろしくお願いします。

《募集要項》
第5回バレンタイン俳句作品を募集いたします。投稿をよろしくお願いします。親子で、ありがとうの気持ちを俳句にしてみませんか。親子でなくてもOKです。
季語はバレンタイン、バレンタインデー。

・バレンタインデー
バレンタインデーは2月14日の記念日です。この季節は木々も芽吹き、小鳥は活発に動き始めます。
近年、日本では女性から男性にチョコレートなどをおくるようになりましたが、ヨーロッパではその昔、親子が愛の教えと感謝を書いたカードを交換する習わしだったそうです。

バレンタインの俳句は今回も、真帆さんが選をしてくださいます。どしどし送ってください。

募集期間:2月28日まで「にじのたね」専用窓口、又はEメールでご投稿ください。

発表:3月下旬予定HP「にじのたね」おやこの俳句教室

※掲載について
作品と名前は掲載されてもよいものとします。ペンネームでも可。


当HPからの投句は2月28日で締め切りました。(真帆)



おやこの俳句教室(66)
バレンタインの俳句発表!

 前回募集しましたバレンタインの俳句を発表します。ご投句有難うございました。

投句作品に寸評をつけましたので、特集ページを作りました。こちらからお読みください。



おやこの俳句教室(67)
俳句大募集!! 「甑島のトシドン」

 甑島の「トシドン」は年神さまのことで、大晦日の夜に3歳から8歳位の子供のいる家に来て、行いを問いただす古式の伝統行事です。鹿児島県薩摩川内市下甑島の各集落で行われています。1977年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
 2009年9月30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の一つに「甑島のトシドン」が登録されたのを機会に、トシドンを文芸でも残したい思いで始めた「トシドン」の俳句募集も3回目です。また、既に発表された俳句から、トシドンの一句鑑賞も110字程度でいかがですか。今回も多くの作品を待っています。

【募集要領】

季語:トシドン
投句:1人3句まで
締切:平成24年1月10日 発表: おやこの俳句教室(にじのたねHP)

※住所、氏名、年齢、学年等を記入してください。投句された氏名(ペンネームでも可)で掲載します。
※当ホームページからの投句は締め切りました。




おやこの俳句教室(68)
 おやこの俳句教室では今年も「バレンタイン俳句」を募集します。真心の新しい俳句が誕生することを心待ちにしています。よろしくお願いします。

《募集要項》
バレンタインの俳句募集!
季語はバレンタイン、バレンタインデー。

・バレンタインデー
バレンタインデーは2月14日の記念日です。この季節は木々も芽吹き、小鳥は活発に動き始めます。
近年、日本では女性から男性にチョコレートなどをおくるようになりましたが、ヨーロッパではその昔、親子が愛の教えと感謝を書いたカードを交換する習わしだったそうです。

バレンタインの俳句は今回も、真帆さんが選をしてくださいます。どしどし送ってください。

募集期間:2月29日まで「にじのたね」専用窓口、又はEメールでご投稿ください。

発表:3月下旬予定HP「にじのたね」おやこの俳句教室

※掲載について
作品と名前は掲載されてもよいものとします。ペンネームでも可。

※バレンタイン俳句の1句鑑賞も同時募集しています。


《結果発表》 全投句作品に寸評をつけ、特集ページを作りました。こちらからお読みください。(真帆)



おやこの俳句教室(69)
 「トシドン」の俳句発表

【俳句の部(児童)】

トシドンがやってくるときこわすぎる 中川桃子(小学3年)
トシドンが大ごえだしてやってくる 中川歩(小学4年)
夜に来るトシドン様がもち持って 中村加依秀(小学6年)
トシドンが真っ赤な顔してもちくれる 中川款(小学6年)

【俳句の部(大人)】

物音にとしどん来たと泣きだす子 小倉りえ

泣き顔に成長見守る年の神 山田安希

トシドンが元気にそだてとこわい顔 深美陽市

トシドンにふるえよろこぶ年越しを 川越順郎

大晦日トシドン想う幼き日 長田郁郎

トシドンの演技みすかす島なまり 宮野金剛

としどんは哀しからずや子供減り 山下邦英

トシドンの島に生まれて年詰る 山下雅司

トシドンに叱られたき日われもあり 古崎真帆

※トシドンの俳句募集は今回で3回目となりました。児童のみなさんの俳句がとてもうれしく、何回も短冊を読み返しています。次回も、トシドンの俳句を寄せてください。(まさじ)


【トシドンの俳句鑑賞(過去の投句作品より)】

叱られて甑島の子になる大晦日 岩下勝也
作者は下甑島でトシドンを体験した。子供たちにもトシドンを経験させたのだ。「叱られて」とあるように、大晦日の夜は小さい子供のいる家にトシドンさまが来て、約束事を問われるのだ。作品にトシドンの季語は出てこないが大晦日でわかる。(まさじ)

大声で一家まとめる年の神 山田安希
トシドンさまの一喝に、怖がったり泣きだしたりするこどもたち。親や祖父母、年越しに集まった人達が、(たぶん微笑みながら)なだめたり、返答をうながしたりしている。行事を通じて一家の纏まる様子が読み手にも伝わって来る。さすが、トシドンさまだ。(真帆)



おやこの俳句教室(70)
バレンタインの俳句

 今年もバレンタイン俳句が発表されました。みなさんの作品に元気をもらいました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。結果はこちらからお読みください。
 さて、第1回のバレンタイン俳句は優秀作品を掲載しています。この時の俳句に真帆さんは寸評を付けてくれました。投稿者にとても喜んでもらえました。次からは投稿作品も少ないこともあって、全作品に評を付けています。第1回の選にもれた作品にもいい作品がありました。いつかご紹介できればと思っておりましたので、今回は思い出の作品として掲載します。
〜第1回バレンタイン俳句大会より〜

親子@
バレンタイン味わう妻から礼を言い
バレンタイン夫飛び越し子に贈り
懐かしや心臓焼けつくバレンタイン

女性@
バレンタイン終わりホワイトデーすぐよ

男性@
バレンタイン感謝の気持ちに歴史あり 
義理チョコのお礼気になるバレンタイン

男性A
さわやかなバレンタインに胸和み
吾子たちはバレンタインデー無関係

男性B
バレンタインヒトツバラチョコアリガトウ
義理そばも売られてバレンタインデー
バレンタイン親子俳句に挑戦す
春一番バレンタインの街清め
大荒れのバレンタインの日の終わる

親子A
雨もまた演出のうちバレンタイン

女性A
義理チョコを食べ過ぎ胸やけバレンタイン
渡せずに食べ過ぎ胸やけバレンタイン
バレンタイン本命渡せず味見する



おやこの俳句教室(71)
トシドンの俳句募集

大晦日に人里を来訪するトシドンは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。平成21年9月のことです。
 先人が残した教えは文化遺産として永遠に受け継いでいく務めがあります。俳句でもトシドンの教えを残したい思いで始めた「甑島のトシドン」。今年もトシドンの俳句を募集します。


【募集要領】

季語:トシドン
投句:1人3句まで
締切:平成25年1月10日 発表: おやこの俳句教室(にじのたねHP)2月予定

※住所、氏名、年齢、学年等を記入してください。投句された氏名(ペンネームでも可)で1句掲載します。
※「トシドンの俳句鑑賞」も同時に募集します。110字程度でお寄せください。
※当ホームページからの投句はこちらからどうぞ。