山下雅司さんの吟行作品です。

京都の旅  (23.11.3〜5)
秋晴の仁王門より途上せる

真白なる音羽の水や初もみぢ

秋水や渡月橋より鴨の群

秋暑し人語ひしめく嵐山

寂光寺山門くぐる菊日和

落柿舎に子守の柿とわが吐息

人力車に百舌の一声ふりかかる

南天の色づきそむる京の秋

秋日濃し日の傾ぎける洛北は

晩秋の水面にうつる金閣寺

しのび寄る冬はさやけし鹿苑寺

金箔の新酒売らるる鹿苑寺

百万遍銀杏並木の色づき来

平安の松は色濃き松手入

色鳥や婚礼写真撮るところ

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